【読書日記:補遺】6/28 葛飾北斎・日新除魔図
昨日、葛飾北斎とその娘・応為の物語、「応為坦坦録/山本昌代」を読みました。
その中にこんな場面がありました。
あ、日新除魔図!と嬉しくなりました。https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/578226
今年の4月、太宰府天満宮にお参りに行き、その隣の九州国立博物館にもよりました。そこでこの「日新除魔図」のことを知りました。
いろいろな姿の獅子(時々獅子舞も)が、のびやかに描かれています。
強さで魔を祓うというよりもどこかとぼけて魔の毒気を抜くような味わいがあって、いいなあ、と興味深く眺めました。
北斎が日課としていたからかそれを描いた日付も入っています。
83、4歳で、獅子という題材で毎日これだけ違う構図の絵を生み出せるなんて・・・と驚きました。絵の才もですが、90歳で亡くなる直前まで絵に対する情熱と向上心を持ち続けたことが何より凄い、私ごときが最近年取った、と嘆いている場合ではないなあ、精進せねば、と思ったのです。
そんなことが最近あったので、物語の中で獅子を描く場面に目が留まりました。ああ、この時にこんな獅子を描いたのか、と。
こんなおまけの御縁も楽しい読書体験でした。
除魔図をあしらったさいふごま。何だか丸っこくなっているのを選んできました。ミュージアムショップ限定販売です。
さいふごま