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【読書日記】2/12 今日はお休み。ゆめをみよう。「ぴっぽのたび/刀根里衣」

ぴっぽのたび
  刀根里衣 著  NHK出版

今日はお休み。学校の読み聞かせ当番が近いので絵本・児童書三昧。
時間の制約もあるし、ある程度、万人受けするものでないと技量の無い素人には難しいので悩みます。が、あれこれ絵本を眺めている時間は至福。

 ぴっぽはひとりぼっちのカエル。眠れない夜に数えるひつじたちの中で小さなひつじとであい、ともに夢の中を旅します。
 5月は、空をとぶことを夢見るポピーの花
 6月は、池を出たいと夢見る金魚
 7月は、空の上を恋う朝顔
 8月は、またたく星を夢見る深海のくらげ
 9月は、小麦畑で遠い土地を夢見るとんぼたち
 10月は、かつての友を懐かしむ真っ赤な木々
 11月は、友達を欲しがる黄色い鳥・・・

12月、ぴっぽは、もうさびしくない、と考えて、ひつじから去ります。
それなのに1月、真っ白でさびしい。前よりももっとひとりぼっち。2月、3月、ひつじを探す。
そして、4月の夢の中で再会する。
そのひつじとぴっぽの表情がとてもうれしそうで、あたたかくゆたかな気持ちになれます。

画面いっぱいに広がる美しい絵とちいさないきものたちのいじらしさが心に残ります。
自分の夢はなんだろう、と考えると、それらは現実的で「夢」というより「目標」の色彩が強い。純粋なあこがれとしての「夢」もあったような気がするけれど。どこにいったかな。
 睡眠負債が積み重なって、休日でもなかなかゆたかな眠りが得られないのですが、探し物は夢の中で見つかるかもしれない。そのためにも読書はほどほどに早寝しないといけないですね。