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第3夜 問診票 爆笑!不妊治療!

不妊治療をするにあたりどこの病院に行けばいいか僕は迷っていた。

皆さんなら分かりますか?
だって産婦人科に行けばいいのか泌尿科に行けばいいのか僕の知識ではそれすらも分からないのだ。

まるで天空の城ラピュタでムスカが
「こいつは鉄でできているのか粘土でできているのかそれすらも我々の科学力ではわからないのだよ」と言っていたのに似ている。

そこで僕は友人に相談した。

友人は「産婦人科じゃね?」と言った

そいつはヤ○チンで一週間は7日しかないのに彼女が8人もいるような信用できない男だったので僕は迷わず泌尿科に行った。
#なんで相談した

【受付】

僕は当時札幌に住んでいました、ネットで調べて男性不妊のできる泌尿器科を探した。

まず、第一の難関が受付が女性なのです。

「あの男性不妊の検査ってできますか?」
「不妊ですか?少々お待ちください」

あまり問い合わせがないようなので裏に聞きに行っていた。

「できますよ。こちらの問診票をご記入ください」とのこと。

文章にしてしまえばなんということない出来事だが、女性の受付にこれを伝えるだけでも相当なハードルだ。

「人間にとっては小さな一歩だが人類にとっては大いなる飛躍だ」という初めて月面に降り立ったアームストロング船長の言葉が脳裏に浮かんだ。

不妊治療している女性の皆様からしたら、こんなのはちっぽけだとは思うでしょうが、男なんて区役所に住民票を取りに行くだけでも億劫になるような生き物なのだ。

【問診票】

皆様も病院で問診票を書くことがあるだろう、熱はいつから?どこが痛い?というようなやつだ。

泌尿科の問診票はそうはいかない

問:どこが?
・睾丸・下腹部・ペニス・亀頭・その他

問:どう?
・腫れてる・切れてる・赤みがある・痛い・その他

もうどう答えても看護師さんには渡しにくい紙に記入をさせられる。

他には、家族に癌の人はいますか?
アレルギーはありますか?
などなど、もう医者に会う前から

「おまえ、もし少しでも健康だったら、どうする?」
「病気だからきたんだよな??」という、気楽に構えてはいけない雰囲気がある。

油断してたら全体朝礼で急に「3分間スピーチ」振られた時並みの恐怖だ。

とりあえず「はずかしい問診票」には何も答えず「その他」にマルをつけ「不妊のチェクお願いします」と記入して提出しました。

【診察開始】

そして、呼ばれました。

「恥ずかしい問診表」を提出して申し訳ない気持ちでいっぱいのときに番号札で呼ばれたので「囚人扱い」されたと
勝手に被害妄想が膨らみました。

よばれるなり
「その若さで二年くらいで不妊って、、、そういうのはタイミングだからねぇ、、」 

確かにこの当時僕は26歳でした。
一般的に不妊治療は30代で始める人が多いのです、

「とりあえず下脱いで横になって」

「!!!??」

僕は驚きました。

僕なりの勝手な想像では

「尿検査」と、噂に聞く「エロ本渡されてトイレで射精してきて」みたいな検査だと思ってました。

僕はおそるおそる診察台に横になりました。

先生はパチーーーンといい音をさせながら「ゴム手袋」をして登場。

「どうしたんですか?早く脱いでください」

恐怖の診察が始まったのだ。

(続く)

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