自己紹介 家庭医とは?
千葉で家庭医をしています宮本侑達(ゆうだ)です。
「ゆりかごから墓場」まで人の人生を支える診療・仕事をしています。
日々たくさんの方と出会い、生き方に触れ、
自分の中に留めておくのはもったいないので、
noteをはじめました。
家庭医という言葉は日本ではなじみがないと思いますので、
自己紹介に代わり、家庭医について少し説明します。
家庭医はいわば「かかりつけ医」の専門的なトレーニングを受けた医者で、
欧米では一つの専門科としてしっかりと認識されています。
日本では専門科として認められなかったのですが、
これから必要な医師像として2018年にようやく認められました。
私は家庭医として日々現場で診療をしていますが、
現場で感じる家庭医の特徴を3つ挙げてみます。
①病気の種類にこだわらない
調子が悪かったら、みなさん大体「何科に行こうかな?」と考えますよね
家庭医は内科・外科・整形・心療内科・産婦人科と、
すべてのトレーニングを一通り受けているので、
なんでも気軽に相談できます。
「先生にこんなこと聞いていいかわからないけれど・・・」
という言葉にいつもやりがいを感じます。
②病気の有無にこだわらない
病気の治療が終わったら「終診」になることが一般的ですが、
私たちの役割はその後も続いていきます。
どんなに健康な方でもできる「予防」があるからです。
規則正しい生活はしてるか?
隠れた生活習慣病を持っていないか?
打つことができる予防接種はあるのか?
推奨されるがん検診はあるのか?
気持ちは落ち込んでないか? など。
「病気の上流」に関わることを大事にしています。
③個人にこだわらない
患者さんがいたら、
その周りの家族や学校・職場まで関係性の対象にしています。
何故なら、個人と環境は密接に関わっているからです。
スペインの哲学者・思想家であるオルテガはこう述べました。
私は、私の環境である。
そしてもしこの環境を救わないなら、私をも救えない
ー オルテガ ー
子どもの悩みには「困っている親・学校」が存在し、
パートナーの悩みには「困っている相方・職場」が存在し、
介護が必要な方の悩みには「困っている家族・介護者」が存在していることが多いです。
私もよく家族ぐるみで診察しますし、
必要であれば学校・職場・施設と連絡をとることもあります。
特に家族支援に私は関心があり、
「家族との健康な関係が、健康な社会を作る」をモットーに、
家族支援者を支援する活動もしています。
また別の機会に記事にしてみます。
noteの目的
今回は自己紹介がわりに家庭医の仕事について記事にしてみました。
家庭医は人の人生を支え・寄り添う仕事のため、
日々患者さん・医療者の方と出会い、深い考えに触れることができ、
日々「人生の勉強」をすることができます。
自分の中に留めておくにはもったいないと考え、
皆様と経験・知識をシェアできる場が欲しいと考えnoteをはじめました。
是非覗いてみて下さい!
最後まで読んでくださりありがとうございました!
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