思い出の地がなくなる
家から車で10分くらいのとこにある商業施設が今週末、閉店する
18年間営業し、閉店後は老人ホーム系の施設が建つらしい
18年間っていうことは、私より年下なわけで、私が生まれて5.6年くらいしてできたってことになる
タイトルに、思い出の地とか書いてるけど、別にめちゃめちゃ思い入れがあるわけじゃ無い。
親とたまに買い物に行ったな〜とか、小学校の友達とそこの中にある食べ放題食べに行って美味しくて感動したな〜とか、あそこの中のユニクロは空いてて穴場だな〜とかとか。
大きい思い出としてあるのが、高校の吹奏楽部で冬のコンサートを屋外ステージでやったことだ
コンサートをやるには会場借りるにはお金がかかるわけで。ちゃんとしたとこならそれなりに。
ただ、この商業施設の屋外ステージはね、ありがたいことに無料なのですよ。
むしろ、お客さんがきてくれるからやってください!みたいな感じで。
高一と高二の冬、本当にクリスマスの前の週とかにやらせていただいて。
クリスマスの曲とか、その頃はやってたポップスを演出つきでやりました。
冬で屋外だからもちろん寒い。だけど、その商業施設のスタッフさんがみんなにカイロ配ってくれたりして、小さいことだけど嬉しかったな〜
…そんな思い出があります。
これで行くのは最後になるなと、ふらっと行ってきたのだけど、
店内のものは本屋の在庫以外ほぼなくて、すっからかん状態一歩手前。どこの店も売り尽くしセール。
でも何故だか人が多くて。
なんだか自分も最後にこの店に、感謝の気持ちを込めてから売り上げに貢献したいなと思い、ずっと前から買おうと思ってた中村倫也の本を買った。
屋外ステージの方から音が聞こえると見てみると、近くの高校の吹奏楽部が演奏をしていた。
こんなこと言うのもあれだけど、うまくはなかった、たどたどしい感じがした。
だけど、それが心地よいというか、なんか高校時代の自分を思い出すようで、心でがんばれと思って少し立ち止まって聞いた。
今って、イオンとかのでかつよ商業施設があるから、商店街とか小規模の商業施設ってどんどん廃れてしまう。確かに、イオン行けばまじでなんでも揃うし時間潰せるし。
だけど、こういう地元密着というか、そこにしかない商業施設ってなんか落ち着くんだよね
でかつよ商業施設は、はいコレが流行りです!今買わなきゃ損損!って感じでセカセカショッピングなんだけど、
小さいとこはほんとに自分の欲しいものをゆっくりみれて、ファストフードの反対スローフード的な感じでスローショッピングができるのよ。そういうのって今の時代ありがたいよなぁ
そんなこと思いながらゆっくり買い物を楽しみ、その商業施設に別れを告げました。
今日、その商業施設は閉店する。 こう、書いてたら、なんか当たり前にあったものななくなるって、すごい思い入れのないものだとしても、結構寂しくなるものだなとしみじみ思ってしまった。
きっと今日も、お店に商品はほぼ無いのだろうけど、自分みたいに少し思い入れのある人たちが別れを告げにきてるかもしれない。
私より年下のその商業施設の頑張りをここにたたえたいと思う。
18年間お疲れ様でした。ありがとう。
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