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「おんぶにだっこ」を読んだ

さくらももこ の おんぶにだっこ を読んだ。
最近家にいる時間が長く、せっかく時間があるなら
本でも読もうと思い、本屋に行った。
本屋に入って、雑誌コーナーを見漁った後、
文庫のコーナーに向かった。

ちょうどナツイチで、おすすめの本がずらーっと並んでいた。
そのうちの一つに、かわいいピンクの表紙の本があった。
それが、さくらももこの「おんぶにだっこ」だった。

さくらももこの本は小さいころから読みやすいし、途中で絵もあるので好きだった。
あと単純にちびまるこちゃんが好きだ。

よしさくらももこの本を読もうと思い、さくらももこの本がたくさんあるコーナーに行った。
行くと「もものかんづめ」や「ももこの話」などそろっていた。
小さい頃読んだ記憶はあるが、中身まであんまり覚えておらず、どれを読んだのかわからなかった。

とりあえず、「おんぶにだっこ」は確実に読んだことがなかったのでそれに決めた。


おんぶにだっこ を 読んで、幼少期、小学生の頃、中学生の頃の記憶を思い出した。自分もこんなことあったなって。

もちろんいい思い出もあるけど、悪い思い出もある。

スーパーの化粧品売り場の試供品で遊んでたら店員に怒られたとか、
スーパーの糸こんにゃくがぷにぷにでもってたら落として糸こんにゃくを床一面にぶちまけて怒られたとか
なんでかわかんないけど幼稚園の先生に怒られたとか
なんでか覚えてないけどあの子が嫌いだったとか…

この本を読んで、幼い頃の「悪い記憶」が肯定されるように感じた。

例えば初めて嘘をついたとき、お母さんの約束をやぶったとき、
友達のことを嫌いになったとき、悪いことをしたとき…
そういう負の記憶は、普段は思い出さないけれど、ふとした時に
思い出してしまうことがある。しかも良い思い出より鮮明に。

今まで、それを思い出した時、何とも言えない嫌な気分が生じていた。
あの時なんであんなことしたんだろう、今思ってもどうにもならないのに、
あの当時の心のもやもやが生じてくる。

でもこの本を読んだ後、
その嫌な気分やもやもやは、全て自分を形成する何かになっていると感じた。

いい記憶も、もちろん自分の何かにはなっているはずだ。例えば、絵を誉められたとか、家族で旅行にいったとか。
だけど悪い記憶だからこそ、形成される何かがあると思う。

ただの経験とかの「失敗から成功が生まれる!」とかそういう意識的なのではなくて、
自分の頭の中に無意識にある何かになっているんだと思う。
自分の脳みその細胞の片隅にあるくらいのイメージ

言葉にするのが大変難しいが
まとめると、

嫌な思い出は自分の無意識のうちに、
自分を構成するに何かになってるん
だから過去の過ちを思い返して
嫌な気分になったり、落ち込んだりするかもしれないけど、
気にしなくていいんだよ、気楽にいこうよ。

そうさくらももこが私に言っている気がした。

これからも嫌なことがたくさんあると思うけど
私の記憶細胞にさくらももこの生き方があるので
気楽に生きていこうと思う。

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