漫才と四ッ谷シアターウィング【四谷漫才のすゝめ、みたいなもの】

せんり

2024年3月22日 01:34

皆様は四ッ谷に行ったことはあるだろうか。お笑いライブシーンの中心地・新宿からJR総武線で1駅、東京メトロ丸の内線なら4駅。お笑いオタクをしていて5年近くになる私は行ったことが無かった。推し芸人が主催ライブを始めるまでは。

そんなお笑い文化から近くて遠い、四ツ谷という土地で1月から毎月開催しているライブ。浅井企画所属、なんなら事務所所属前から腐れ縁なコンビ”おちもり”と”グリーンランプ”のツーマンライブ「四谷漫才」を広めていこう、という記事です。

●「四谷漫才」ライブ概要

2024年1月から毎月開催
おちもりとグリーンランプが
力を入れたい漫才3本ずつと企画1本やるライブ
場所:四ツ谷シアターウィング
開場:19:30 開演:19:45
料金:1500円
(取り置きor手売りチケットor当日券)

●出演者紹介

超絶簡単ではありますが、出演者の2組を紹介させていただきます。

☆“関西生まれ浅草育ち”おちもり

主な出演:｢ネタパレ｣｢マイナビラフターナイト｣｢おもしろ荘2023｣。M-1グランプリ2023にて3回戦進出。

淡々としていながらちょっぴりおとぼけな独特なボケ:森さん(左)と、関西弁全開で情熱的なパッションに隠れてセンスを磨いているツッコミ:越智さん(右)による漫才師。漫才協会にも所属。

正統派漫才でありながら多くのスタイルを創り続けているコンビでもあります。「四谷漫才」でも歌ネタを披露することもあり、漫才の幅が広いのも楽しい。常に愚直に漫才を磨き続けています。

★“坊主と坊主じゃない方”グリーンランプ

主な出演:｢笑レース｣｢ぽかぽか笑市｣。M-1グランプリ2023にて3回戦進出。

陰キャでモテない哀愁が漂う坊主のツッコミ:今西さん(左)と、ほんわか掴みどころがないイケメンモテ男、坊主じゃないボケ:中村さん(右)による漫才師。ホリプロコムから浅井企画へ移籍。

グリーンランプこそスタイルメーカー。ひとつの型を決めない。常に違う見せ方を模索し続ける、隠れた実力派コンビです。ただ基本、今西さんが可哀想なんだなという見方でいいと思います。

●劇場:四ツ谷シアターウィングを紹介

四ツ谷シアターウィング。お笑い界では誰も使っていない劇場。演劇やイベントなどで使われている劇場のようです。四ツ谷駅から徒歩10分。大通りを歩き、公園を突っ切り、住宅街を奥まで進み坂を上り降りしたりしたら辿り着く。謎過ぎて面白い立地となっております。

ただお笑いの劇場どこと比較しても劇場が明るく、写真を撮るタイプのお笑いフリークには持ってこいなのではないかと密かに注目しています。

最近できた綺麗な劇場だと高円寺ジュンジョーもありますが、比較してもシアターウィングは段差のあるタイプの座席となっており、どの席からでも見やすく、かつ撮りやすいです。

お笑い劇場では貴重なタイプの椅子。一度開けたら勝手に閉じないのも個人的にはポイント高い。

そして、声が異様に響くので漫才の熱量が半端ないのも魅力です。私もまだまだシアターウィングを深く知っていこうとしている途中なので、ぜひ一緒に研究しましょう。

●おちもり・グリーンランプツーマンの歴史

同じ浅井企画所属とはいえ、そもそもなぜこの2組がツーマンライブをやっているのか。関係性についても軽く触れておきます。

おちもりとグリーンランプは養成所の同期、どちらもワタナベコメディ―スクール16期です。2012年4月入学の期にあたります。同期はきったんさん(元根菜キャバレー、現キャロパン)、ヒロ・オクムラさん、りょうせいさん(元トンコツポンコツ、現ミスター大冒険。)など。

親交がより深まったのは2015年頃。浅草リトルシアターという呼び込み形式の劇場で共演していたことからより仲良くなったらしいです。2017年に初めてツーマンライブを開催しました。

定期的にツーマンライブとして主催していたのは2018年の「みっけ」と2019年の「金次郎二宮」でした。ファンの中では伝説のライブと言われていたりいなかったりするツーマンライブでした。自分は2019年の「金次郎二宮」をラスト2回だけ参加したのですが、当時は新ネタを5本づつ披露した後に企画を2本やるという大変にハードストイックなライブでした。自分が行った回では、4人がそれぞれエピソードトークを50個持ち寄り、4×50＝200本のエピソードトークを披露しようという頭のおかしい企画をやっておりました。

2019年10月31日「金次郎二宮」
ホワイトボード一面の200本エピソードトーク、狂気

そんな昔から歴史のある(？)ストイックツーマンライブの系譜を継いだライブがこの「四谷漫才」なのです。

●個人的なオススメポイント

結局、「四谷漫才」自体のアピールポイントはなんなんだという話なんですけど。漫才も企画も平場も楽しいから全部です！はい！！漫才は今特に鍛えていきたいゴリゴリ面白いネタのみなので、見ごたえしかないです。個人的には、おちもりやグリーンランプが初見だったとしても楽しめるライブなんじゃないかとまで思っております。また関係性を深く知れば知る程、平場のトークも見ていて楽しくなってくると思います。

あと個人的にはガッチガチに鍛え磨かれ抜かれた漫才6本をドドドッと見た後の企画がめちゃくちゃ楽しいです！あとはここ2ヵ月連続、企画のオチがふんわりしてしまい崩れ落ちる4人が観測されているので今度は崩れ落ちずに済むのか、ここも注目ポイントです。