【仮面浪人体験記】 理学部一回 印字町

一浪目:予備校

二浪目:予備校

三浪目:早稲田大学基幹理工学部


以下の文章は、予備校時代の記述が多く含まれる、私が仮面時代に一度も大学に行っていない、授業も受けていないなどの理由により、「仮面浪人体験記」としては不適切であり、何かの参考になるものではないと思われます。ご了承ください。



・一浪目は落ちるべくして落ちた。

・遊び惚けていたからである。

・志望校は京大だったが、「なんとなく行くなら京都大学がいいなぁ」といった薄い考えしか持ち合わせていなかったのだ。

・予備校の授業は激しかった。

・そこでは、出身高校では見たこともないような難しい内容を平然と扱う授業が一日に何コマもあり、私は完全に圧倒された。

・第一週で予習と復習のペースを掴むことに失敗し、理解も演習も全くおろそかなまま夥しい数の講義が同時進行していった。

・第二週目にして、すでに事態は完全に私のキャパを超えていた。

・来し方がボロボロだと行く末へのやる気が著しくなくなる。

・自然、予備校に向かう足取りは重くなり、1日2日授業に出ず、埋め合わせが億劫でまた休み、担任に会うのが気まずいと言ってまた休むという、負のループにはまった。

・最終的に、授業日の半分も出席できていなかったのではないか。

・夏期講習は、取りに取って破綻した。

・愚かにも前期の遅れを夏期講習で取り戻そうとしたのだ。当然出費もタスクもかさみ、何一つまともにできなかった。

・京大実戦模試は受けたことは受けたが、結果は二回とも納得のE判定だった。

・そんな有様だったので、十月が過ぎた頃も本腰を入れることができなかった。

・どの教科の何ができていないのか、何をこなさなければならないのかといった自己分析すらもできないほど致命的に基礎が抜けていた。

・やる気を何とか絞り出し少し手を付けるが、あまりに多い抜けにすぐ嫌気がさし、やめにして、教材を眺めてただ焦るだけの日々が続いた。

・結果は当然不合格だった。

・一浪目で最も愚かしかった点は、京大に一度も行かなかった点であろう。

・京大に初めて足を踏み入れたのは前述の下見のとき。

・そこで私は恐ろしい衝撃を受けた。

・うわさで聞いていた折田先生像やタテカンに圧倒的であった。

・よくわからない格好をしたよくわからない人たちは本当にこんなふうに生きているのかと感心した。

・京大すぐそばの寮の異世界そのものの異世界感はその後何度も夢に出てきた。

・そもそも空集合サークルって何?

・これを受け、初めて本気で京大に行きたいと思った。

・入試の前日である。

・ホテルに帰ってから「きちんと勉強しておけば」とめちゃくちゃ後悔した。

・そのあと、親にもう一年予備校に通いたいという旨を話し、これは慈悲深くも許可された。


・二浪目は頑張ったけど落ちた。

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