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アルコールインクアートの底知れぬ魅力

1年くらい前からアルコールインクアートをはじめた。ふと時間が空いた時にしかやっていないけれど、昨日またやったから"続いてる"と言えることになる。

きっかけは、友人が先生をしていたのと、なんとも言えないわたしの好きなタイプの雰囲気だったから。なんとかして言うならば、甘くなく、クールかつ大胆で繊細さもある。そして何よりもオシャレ。(けっこう言えた)

さて、子どもに絵のスキルをとっくに越されてるわたしがアート?!とも一瞬思ったけれど、別に誰がいつどんなことをやっても良くない?と開き直った。
新しいことにチャレンジするのは、年々勇気が必要になると思われるけれど、実は年齢を重ねるほど気軽になるのでは?と思う。
別にプロになるくらい頑張らなきゃいけないとか、親に掛けてもらった費用を無駄にしちゃいけないとか、そんなプレッシャーもない。
ましてや、何十万もかける訳でもないから。

アート=自分の世界を信じること?

アルコールインクアートの奥深い技法はまだ知らないので入門視点なのは悪しからず。
とりあえずものすごく簡単に言うと、
アルコールを紙に垂らし、そこにアルコールインクを垂らして風で乾かす。この動きを繰り返す。
アルコールの量、インクの量、風の向き、それらによって思いもよらない模様が現れたり、濃淡がつき、見たこともない色が生まれたりする。

はじめは、丸(円形)を上手く作るところからスタート。風は、これも色々やり方はあるらしいけれどわたしが教えてもらった方法はクルクルドライヤーのヘッドを外したもので乾かすやり方。

美容師をしているので、ドライヤーと風には慣れていたのが幸いで、意外とスムーズに丸が作れた。そこへ次の色を足す。

これは丸ではないよ

狙うのか?
偶然に任せるのか?
次はどこに色を足す?
何色にする?
いつやめる?
どうなったら完成?
などなど、どこにも正解のない世界!


間違えちゃいけない
正解を先回り
相手の望むように
自分の気持ちは後回し
褒められるように
評価が怖い

そんな反応が良くも悪くも染み付いていたわたしには、いつから感じてなかったのか思い出せないようなドキドキとソワソワで全身が包まれた。
そうだ、こういう時は意識を完全に内に向けるんだ。そこにいる人を意識から外すのは至難の業だけど、唯一この場に正解があるとすれば、"自分の世界を信じること"かもしれない。

大袈裟に聞こえるかもしれないけど、そんな体験だった。

興奮しながら緩む

初めての講座後、道具をひと通り揃えて家でもできるようにした。

自由であること。偶然と意図が交差して生まれた現象に怯まず(これでいい)と信じて進める。ここだけの話、子宮に響く興奮がある、と同時にリラックスもしてる。
先生が言うには、"滲む色"が、わたしを緩ませてくれてるのかもね、とのこと。
興奮しながら緩むって、不思議だけど間違いなくそんな感覚なのだ。

趣味って豊かになるね

自分を信じるとか、これが完成だと言い切ることは、いわゆる芸術家の方にとっては当然のことかもしれない。一般的な正解に合わせられず、自分を貫くことしかできない辛さもあるのだろう。
でも、ある意味真逆のわたしにとっては、自分軸を強くするこの上ないトレーニングにもなっている。結果的には、トレーニングという言葉のイメージからは想像もつかないくらい美しいものが出来上がるから本当に素敵!

趣味ってこういう感じかぁーと改めて感心した40歳のはじめ。

悲しい時もアートで表現できるなんて、悲しみも悪くない。
言葉は好きだけど、思考を介さない表現もいい。

これからもゆっくり続けていきます!

ちなみにわたしにアルコールインクアートを教えてくれたのは、この方です。

夏の暑い日に描いた
丸が上手になってきた
小道具使ったり
初めての日に生まれた1番好きな作品

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