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これからの時代は、思いを馳せる力。

機械的に何十回も練習した結果と、
イメージしまくってぶっつけ本番でやった結果と、
どちらがハイパフォーマンスになるだろう?

昔、とあるプロミュージシャンから教えてもらったことがある。
彼曰く「1番上手くなる方法は、脇に汗をかくくらい本番さながら緊張して、人前で弾いているイメージをしながら練習すること」だそうだ。
リアルにイメージして、さらに実際に練習もしている。結論は、これが最強。

でも、忙しくてなかなか身体を空けられない主婦としては、イメージの力に何度も助けられてきた。(もちろん、実際の練習も超重要。)

司会の仕事の前、ナレーション収録の前、はじめての現場の前、やったことのないスタイルのカット手順など。

半分無意識で日常を送りながら考え続けてもいいし、寝る前や電車の中の5分で集中して超リアルにイメージしてもいい。それによって、本番での対応力が全然違ってくる。

それは、やり方を確認というよりも、その場にいる自分の心拍数やそこにある光を感じ、景色や起こりうる出来事を想像すると同時に、観る。
すると、観ている光景の方から動き出してくれる。思わぬ気付きが起きることもある。

そして、忘れちゃいけないのは、
そこにいる"人"に意識を向けること。
最大限の尊重をする。
大袈裟に言うと、愛を送る。

これが無意識の部分で大きく働いてくれて、
その後の実際の現場の気持ち良さや、ラポール形成にものすごく影響している(と信じている。)



やるべきことをやる人は素晴らしい。

行動は大切だし、行動でしか示せないこともある。お互いに約束は守ろう。

でも、一歩間違えると、
"責任の果たし合い"になってしまう。

やるべきことをやっているという安心感と達成感は、やがて心を薄めていき「これだけやっているのに何の文句があるのか」と慢心へとつながる。



『思いを馳せる』という素敵な言葉がある。

意味は、自分と離れているものに思いをめぐらすこと。

仕事でも、趣味でも、家庭でも、家族でも、夫婦でも、恋人でも、親子でも、何だっていい。

離れている時に、どれだけそのことについて考えているか。

その総量が、行動の質を高めてくれる。
そして何よりも、行動に温度を与えてくれる。

これからの時代、
AIではないわたしたちが出来ることは、思いを馳せること。そして、行動に暖かい温度を持たせること、なんじゃないかな。

心はどんどん敏感になっていく。

優しさなんて即席の単純なものじゃなくて、
もちろん技術や能力だけではなく、
"思いを馳せる力"みたいなものが人としての価値になっていくかもしれない。



わたしの場合、実力はたいしてないという自覚があるから、そこをカバーするために自分に出来ることとして心掛けてきたけれど、、
それを強みとして意識してみてもいいのでは?とふと思った。

そう思えるようになったのは、やはり誰かに思いを馳せてもらえる経験があったからであって、
その暖かく温度ある行動を知ったからに他なりません。

出逢ってくれた大切な人たち、
これから出逢う人たち、
すべてに思いを馳せる人であり続けたい!

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