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ベトナム・ハノイ旅行記:#3 ランブータンとハノイ土産

2022年に訪問したハノイの旅行記です。


念願のランブータン

ベトナムといえば、「水曜どうでしょう」のベトナム縦断編を思い出す人もいるのではないだろうか。
私は北海道出身の夫と結婚した後に見始めたので新参者の部類ではあるが、ベトナム縦断編もベトナム渡航前にしっかり視聴しておいた。

あの中で気になったものといえば、ランブータンである。お尻がランブータン。日本では見ない、トゲトゲした謎の赤い果物である。

友人にもランブータンを食べてみたいことを話していたのだが、ちょうど町中でランブータン売りと遭遇することができた。
なんと絵になる光景だろうか。

ランブータン売りに声をかけると立ち止まり、周りにもランブータンを買いたい人が集まってきた。通常は袋に詰めて買うようだが、今すぐ食べたいだけだったので2個だけ売ってもらった。

改めて、間近で見てもすごいビジュアルだ。はじめて食べた人は勇気がある。
まわりのトゲトゲは見た目よりは痛くなく、少しだけ硬い皮を指でぐっと押し破ると、ライチのような身が出てくる。そのままかぶりつくと、味もまさにライチに似ており、みずみずしくさっぱりとした甘さがあった。これは美味しい。
晴れて謎のフルーツランブータンの味を知ることができたのだった。

ハノイ土産とカフェ

この日は最終日ということもあり、駆け込みで買い物もした。

ベトナムの少数民族の工芸品を売る「Chie」というお店では、ニワトリのぬいぐるみを購入した。眉毛がかわいい。

私のクレジットカードには鳥のキャラクターが描かれているのだが、購入時に店員さんに提示すると「…chicken...!」とクスクス笑われた。チキン柄のクレカを持った女が、チキンのぬいぐるみを…! と思われたのだろう。チキンって食べる方の印象が強いけど。

そんなわけでこの鳥は「パンツチキン」と命名した。

続いてハンザ市場へ。
昨日に続き、ここでもバッチャン焼きを購入。たくさん買ったからか、お店のおばちゃんがニコニコ顔で写ってくれた(写真は私ではなくお店のおばちゃん)

購入した小皿たち。どれも使い勝手の良いサイズでかわいい。

それにしても、この日もハノイは暑かった。
35度ある猛暑日で、昨日同様長時間外を歩き続けるには辛い暑さだった。朝早く出たものの、早々にカフェで休憩を挟んだ。

選んだのはオレンジティー。日本ならこのサイズのドリンクを飲むのに時間がかかる方なのだが、暑さもありこの時はあっという間に飲み干してしまった。

売り切れてはいたが、このカフェではなぜか北海道のルタオ(チーズケーキ)も売っているらしい。そんなこともあるのね。

少し回復したところで、引き続きショッピングへ。
カゴバッグを求めて物色開始。

店頭のおばちゃんに声をかけると、細くて暗い通路を案内された。急な冒険感がすごい。

通り抜けた先にある、カゴの山!!

サイズも柄も色も形も多種多様。大量のカゴの中からお気に入りのものを探す。

このあたりで感じたのだが、ベトナムの暑さのヤバさは「屋外」よりも「屋内」だと気がついた。
日本の「店内に入れば涼しいはず」という感覚で店に入ると、空調が弱々で空気のこもったサウナのようなパターンに出会うことが多々あるのだ。
ここのカゴ屋ももれなくそうで、お気に入りのバッグは見つけたものの暑さで少し朦朧としながらお会計を済ませた。確か安かったと思う…。

道中見かけた、おもちゃ屋というよりぬいぐるみの問屋。人はどこへ…。

ふらふらしながら、お昼ご飯を食べることにした。
今日は「ブンチャー」。甘辛い付け汁に、米麺やつくね、野菜を合わせて食べるつけ麺的な食べもの。ライムを絞ると、この暑さにまたとても合う。

まだ時間があるので、友人宅で一休みすることにした。カゴ屋あたりからふらふらしており、気づけばピンキーリングまで無くしているし、やや夏バテ気味になっていたのだろう。
仮眠したことで復活することができた。

帰国へ

復活からのビール。ぬるいビールに氷をいれるスタイルも好きだが、暑い日の冷えひえのビールはまた格別に美味しい。

段々と帰国時間が近づいてくる。
友人は隙あらばマッサージへ誘導するタイプなので、この日もマッサージで締めようという計画だった。

最後の仕上げはHuong Sen Health Care Center。
ここはいわゆる健康ランドのような場所で、薬草湯にはじまり、垢すり、サウナ、そしてマッサージがフルコースで味わうことができる。

内部の写真はないが、垢すりやマッサージはされるがままのワイルドな体験だったということだけ書いておこう。とはいえ暑さでへとへとな身体を帰国前にさっぱりさせられたのは良い。あちこちにマッサージやスパがあるベトナムならではの利点である。

そんなこんなで空港に向かう時間になったのだが、ここでトラブルが発生した。

この時期のハノイは雨季ということもあり急な雨に見舞われることがあるのだが、この日も急激な土砂降りにより道路が冠水し、指定の場所までgrab(タクシー)が来なくなってしまったのだ。

何度呼んでもキャンセルされてしまい、もはや帰国を諦めるか考え始めた頃だった。救世主となるタクシーが、唯一一台だけ来てくれることになった。

なおも続く土砂降りの中、タクシーは勢いよく駆け抜けた。笑ってしまうくらいの土砂降りなのに、周囲を見れば視野の悪い中でバイクに乗る人々がちらほら見えた。みんなたくましすぎる。

無事に空港に着き、心からの御礼としてチップをたくさん弾んだ。ありがとう救世主…!

最後の夕食は、もはやベトナム関係なく空港にあるバーガーキングを友人と食べた。
最後に土砂降り事件はあったものの、はじめてのベトナムを楽しく堪能できたのは友人のおかげである。数年ぶりに遊べた時間を名残惜しく思いつつも、友人とはここでお別れした。

一人になり空港でお土産を見ていると、前日にバッチャン村のミュージアムで見た馬の陶器を思い出すような置き物が売っていた。色や大きさ、素材は違えどちょうど良い。最後のお土産にと購入した。

コロナ禍の帰国

雨の影響か離陸時間は後ろ倒しになっていたが、ハノイから約5時間半で無事に成田空港へ到着した。

この頃の日本入国(帰国)には、「My SOS」というアプリで陰性証明書を事前登録する必要があった。事前に登録しなくても入国自体は可能なのだが、その場合は指定のホテルなどでの「隔離」が数日間発生するため、社会人にとってはハードルが高いものだった。

事前登録は到着前に行う必要があり、昨夜のうちに済ませていた。陰性証明書の写真をアプリで登録すると、数分後に「承認」される仕組み。人力だとしたら、週末の夜にも対応している人がいるのだろう…。

承認されるとアプリの画面が赤色から青色に変わり、これを水戸黄門かのごとく提示しながら空港内のチェックポイントを通過していく仕組みだった。
写真右はアプリで承認済みの人のレーンで、左側は未承認または未登録の人向けのレーンになっていた。

承認済みだと進みはかなり早く、この頃は人も少なかったこともあり、到着から30分後には外に出ていた。いつもなら無い、謎の紙も記念として手に入れてしまった。願わくば、こんなに面倒な渡航はもう二度としたくないものである。

とはいえはじめてのベトナムは、友人と再会できたこともありとても楽しい思い出となった。
次はもっと気軽に遊びに行けるといいなと思いつつ、この数カ月に再びハノイを訪問したことは、また別のお話で。


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