見出し画像

待つ時間を楽しむ

待つ時間というのは、だいたい嫌われるもの。

有名スイーツや限定品とか何らかの目的にありつくために、アトラクションや人気イベントなど、何かを享受するために。それはついてまわる。

待っている間イライラしてしまう人は少なからずいる。
例のようにそれぐらい大層なものなら事前に覚悟はできる。できているから待つことを選んだんじゃないのかと、個人的には思う。

結論を先に言うと、待てる人といる方が筆者は楽だ。価値観が同じだから。
待てるというか、待つことを楽しめる人

TOP画をお茶にしたのは理由がある。函館にお茶が楽しめるカフェがあって、2杯目以降の淹れ方の説明がされた。

「お湯は、直接急須には入れず、湯気が見えるか見えないか程度まで別の器で冷ましてから急須に注いでください。」

茶葉が急激に熱せられると渋みが強くなるんだそうな。
(淹れ方はもしかしたら種類によって変わるかもしれないけど。)

ある程度説明を受けてから、こういう場所はせっかちの人には向かないんだろうなと、注文した「そのぎ茶」を啜りながら前述の通り考える。
ずいぶん年寄りのようなことを考えるなと我ながら思う。まぁ、学生からすればもう若いとは言えない年齢なのは確か。

お店の人が淹れてくれた1杯目は、澄んだ甘い味をしていた。飲み込んだあと鼻に抜ける風味まで嫌な渋みがなかった。
当たり前だけど、手順を守って(守ったつもり)自分で注いだ2杯目とはまるで大違い。


時間には限りがあるから、のんびりしすぎるのも良くはない。
けど、何でもかんでもとんとん拍子で行くはずもない。

お茶ができるまでの時間ぐらい待つことを楽しみたいし、自分も待つことを苦にさせないような人間になりたい。

お茶請けがうまい。


ここまでありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?