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座りっぱなしがなぜ健康に悪い?

IT会社に転職して、ふと思ったことがあります。

「座ってる時間が増えたなぁ〜」と。

むしろ、僕よりも他の2人の日本人はデスクワークが多いので僕よりも心配です。

長時間座ることは健康を阻害するという認識があったので、今日はその理由や対処法を書いていこうと思います。

1. 世界一座る時間が長い日本人

「座りすぎ」の問題は、近年、世界的に蔓延している「身体活動不足」と密接に関わっています。「身体活動不足」とは、労働・家事・通勤といった日常生活に伴う軽い運動など、安静にしている状態よりも多くのエネルギーを消費するすべての動作(いわゆる「身体活動」)が、充分に行われていない状態です。なんとそれは、全世界で死亡原因の4位、日本では3位と報告されるほど深刻化しています。

シドニー大学が行った調査では、世界20ヵ国の平均が1日約5時間であるのに対し、日本人は約7時間と世界各国に比べても日本人は座りすぎなのです。

2. 世の中が生活しやすくなるにつれて加速する運動不足

厚生労働省の国民健康・栄養調査の1日における男女の歩数では、1995年に男性8000歩、女性が7000歩だったのに対し、2017年には男女ともに1200歩ずつ減少しています。

原因としては、年々生活が楽になっていることが挙げられます。

たとえば昔は、テレビのチャンネルを変えるときや部屋の電気を消すときには、その都度立ち上がっていましたが、今は親指一本で何でも済む時代。ロボット掃除機や全自動洗濯物たたみ機まで出回り始め、家事で動く機会も減りつつあります。また、エスカレーター、エレベーター、ムービングウォーク(動く歩道)の普及や、座り心地のいい椅子の開発、長時間勤務のデスクワーカーの増加などが要因として挙げられます。もはや、スマホでなんでもできてしまいますし、移動も電動のものがどんどん現れ、コロナでリモートワークも増えたので、より一層人々の運動不足が懸念されます。

3. 長時間座ることがなぜ健康に良くないか?

長時間座ることで血行不良を引き起こすからです。人間の筋肉の70%は下半身にあります。そして、ふくらはぎは「第2の心臓」と言われ、下半身の血行が悪くなると、身体全体の血流も悪くなり、心筋梗塞や脳卒中、そして内臓機能系の病気を引き起こします。

4. 1日にどれくらい運動したら良いの??

WHO(世界保健機関)では、成人の場合、健康のために1日30分の中高強度の身体活動を週5日、子供は1日60分行うことを推奨していますが、最近の調査によると、成人の23%、青少年の81%が、その基準を満たしていないことがわかりました。

仕事中、座り続けていることが多いオフィスワーカーの理想は、一回に座ったまま過ごす時間が30分を超えないようにすること。つまり30分に1度の頻度で、2〜3分のブレイクタイムを設けるのがオススメです。その場で立ち上がって軽いストレッチをしたり、足踏みをしたり、あるいは廊下を散歩する程度で構いません。何度も立ち上がることが許されない環境の場合は、座ったまま足を動かす運動を同頻度で行うとよいでしょう。


5. 座りすぎな人へのストレッチ参考動画


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