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相互主観性の哲学・雀


なぜ

雀に会いたいかって

昔のあの人に会いたくてたまらない

深い絶望があるわけではない

毎日会ってるのが同じ雀かもわからない

でも

座っているだけで

僕を認知してくれる

この役立たずの無気力な生き物を

みつめてくれる


哲学の根元をもとめて

論理をつきつめようとした人が

最後に叫んだ

他者とはなにかわからない

他者がわからないと自我もわからない

相互の主観が共有する

世界もわかりようがない


雀は私が私であることを

瞬時に認知し肯定する

そして

私は生きられる


雀をつまらないものと

関心ももたない人は

自我も世界も知り得ない

そんなつくりものの私を

雀は毎日

破壊してくれる

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