詩ひとつ~天満市場
スーパーやコンビニが普及するまで
買い物は市場でしてました
僕の住む町内にも
二つの市場があり
狭い通路の両側にひしめくように
ちいさな店がならんでいました
僕は買い物が好きで
母の買い物籠をさげて
うろちょろしていると
中学のクラスメイトの女の子に
後ろから頭をどつかれて
ちょっと嬉しかった思い出があります
そんな雑然とした市場は
ほぼ消滅しましたが
天満の市場はまだ昔の姿を残しています
電車乗って母が天満に買い物に行くとき
荷物持ちで連れていかれました
中心部は立派なビルになりましたが
中は昔ながらの姿です
周辺はまだまだ再開発を拒み
迷路のようになっています
今日はミカンとミニトマトを買いました
天満の駅で階段がしんどいので
狭い構内に無理矢理取り付けた
エレベーターを利用します
親兄弟がみんな先立ち
爺さんひとりで買い物を楽しむ
今日はすこし春めいた日差しでした
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