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人類が進歩したとしても人間は愚かであり続ける

人類が進歩しても人間は賢くならない😭


1970年万博のテーマは「人類の進歩と調和」であった。だが、その中心にいた、小松左京らの語る皮肉や逆説が、この万博の成功の要であった。

人類は進歩なんかしないし、調和なんて大嫌いだ。万博会場の異様な混雑のなか、私はそう思った。

大学では、学校のいらない教育学を学んだ。

まず、教育とはパラドックスである。

親や教師という存在は、教育により子どもに乗り越えられ、無価値な存在となる。しかし、教育とみんなが信じているのは、親や教師が子どもを支配することだ。そこには、成長も進歩もない。教育に熱心な大人は、教育による子どもの成長を否定する。

百年単位の文化の進歩があるとして、その文化の中で人間個々は進歩するのだろうか。

現代人は飛鳥時代より、人間として成長しているのだろうか。

これは、歴史とは何か、という問いでもある。

限られた時間しか生きられない人間の知性が、世代ごとに賢くなるような保証はない。

文明が進歩するとしても、それで人間の知性が聡明になるとは限らない。


だから、聞きかじった知識にしがみついて、愚かになるのだけは、耐えられないブザマでしかない。

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