柿のうた、ひまわりの記憶。今日から遠い過去へ
店先の柿いろうすし神無月
柿買って銭湯よれば値上げかな
ハムスター詩の部屋
まっすぐなひまわりの道
父よあなたの歩みはいつも厳かだった
日常の仕込みの打ち合わせの間
青いタイルの汀に佇む幼児
ひと波のまの時
牛を引く男たちの力の緊張
一瞬の間合いに撃ち込まれるハンマー
内臓が取り出され
血が洗い流され
青い光がまた満ちくる
父よ
あなたが病に倒れ死にゆく年月
私は祝祭を求め言葉を浪費していた
ただ祈りとして
初恋のあの人に語りたかった
ひまわりの道
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?