都市は共生空間
街の生き物に餌やりをすることは、迷惑行為とみなされています。
地域により、増えすぎた鳩やカラスに、住民が迷惑している、事実があります。また、度をこえた大量の餌やりをしている人もいるのかもしれません。
しかし、人間と共生する動物がいない都市は、一種の廃墟です。
餌やりを完全に禁止したら、鳩はふんをしなくなるんでしょうか。鳩は生きるために、食べられるものを探しますし、なんでも食べてふんをするでしょう。
鳩やカラスに存在意義は無いと言い切る人もいるでしょう。生き物とどう共生するかなどと、問われもせず、餌やり問題は、人と人の憎悪に転換されます。互いに、問答無用です。隠れるように餌やりする人は、エスカレートして、ますます大量の餌をまきちらします。
生き物の都市文明論。語れる人はいるのでしょうか。生き物と共生できない都市は、人間を蝕んで行くのではないですか。憎悪なしに、語れる、餌やり問題の思索は、人間の相互の偏見をも克服する大切な問題だと思います。
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