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オリンピックとともに虚妄の時代の強制終了を

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パンデミックのさなかのオリンピックという、スカ首相の大博奕。ギャンブル依存症の権力者が自滅するだけでは終わらない。

日本のなかでのあらゆる変異株ウィルスの拡散にとどまらず、それがまた世界へ拡散する。パンデミックが始まり一年半、最大規模の愚かな大集合が始まるのか。

命より健康がだいじ、というギャグがある。命より健康よりだいじなオリンピックなど、あっていいわけがない。

先日、WHOの警告を無視して、ブラジルで南米サッカー選手権コパ・アメリカが開幕した。選手270人とスタッフという規模の大会は、無観客かつ徹底的な外部との接触禁止いわゆるバブルのなかでおこなわれた。しかし、1週間で140人の感染者がでた。選手一万人のオリンピックなら1週間で5000人の感染者がでてもおかしくない。

新型コロナウィルス、疾患名はCovid19。奇妙なウィルスである。人種により感染率に大差がある。飛沫感染のみがまず警戒されたが、いまでは空気感染も明らかになった。無症状感染者がわからないまま感染をひろげてしまう。RNAウィルスは遺伝子変異が速い。感染力の高い変異株の登場のことにパンデミックの山をくりかえす。

東アジアでは欧米よりはるかに低い感染力を示す。数字の上では、日本の感染状況は深刻には見えない。それでも、大阪は医療崩壊をまねき、治療もうけられず多くの人が亡くなってしまう。

ひとつの流行は数ヶ月で自然終息する。季節的要因と分析する研究者もいる。

日本の対策は、検査を抑制し濃厚接触者を追跡するだけの、前時代的な愚策に終始している。ひたすら、飲食店だけを標的にしてやってるふりを演出し、検査を拡大しないから実態と解離してゆく。

そんななかで、オリンピックを強行しようとしている。日本の実情は海外の選手や関係者には伝わらない。

日本人の何十倍も、欧米やアフリカの人には危険なウィルスである。

真夏の東京を、人種のルツボにし、あらゆる変異株が地獄の釜に投げ込まれる。

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その背景には、積年の政治的腐敗を、オリンピックの喧騒のなかに、隠蔽しようとする思惑が語られている。

今回のオリンピックでは、日本の全国紙各新聞社がスポンサーになった。新聞社がスポンサーになるのは史上初の愚行である。

ウィルス対策でも誤りを認めない日本は、メディアも腐敗した。

十年がかりの腐敗を招いたのは、竹中平蔵が総務大臣、スカ首相が総務副大臣をつとめた、総務省の策謀ともいえる。総務省が管轄する、地方自治と放送ともに私物化し生け贄にされたのが、大阪だった。

大阪市を廃止解体する。道理のかけらもない愚策が、メディア支配による世論操作で推し進められた。ハッタリ詐欺が政治を支配し、住民投票で可決寸前までおいつめられた。

やがて、中央政府も、嘘にまみれてゆく。

IOC委員への公然たる買収で、オリンピックを誘致した。

日本人は、オリンピックを神格化している。完全に政治利用されている。オリンピックの理念は、政治から離れた民間の国際交流の祭典である。

あらゆるスポーツの大原則として、開催困難な気象条件や健康被害の際には、躊躇なく中止する。

そんな原則は無視され、国家祭祀として神格化されてゆく。

十年の腐敗の歴史が、ウィルスパンデミックとオリンピックにより、終末を迎える。悲劇であり喜劇であり、ぐちゃぐちゃのホラーである。

そのまま、魂を地獄の釜になげこむか。

いや、日本人が立ち直るためには、直前だろうが、良識ある中止の決断をするしかない。

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