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推古天皇の宮豊浦宮の地下水道

見出し写真は、四天王寺亀井水亀形水盤の左前足。


推古天皇が即位した、豊浦宮の地下水道と、地上に残されている石材。なにかしら、模様が彫られている。私は、すぐに亀井の足を連想したが、どうだろう。

四天王寺には堅牢な地下水道が張り巡らされているはずと、推測される。四天王寺のその地下水道を含む基礎工事がおわり、伽藍建設に着工した593年、推古天皇が即位したのが、飛鳥の豊浦宮です。現在の向原寺のあたりです。

したがって、豊浦宮跡の地下水道は、四天王寺の地下水道と同時に作られた、貴重なモデルです。

四天王寺の戦後の発掘調査では、地下水道という発想自体がなかったので、建物跡の確認で終わってしまった。ただ、講堂周辺の地下には、凝灰岩がひきつめられているのは確認されています。その下になにがあるかは、追及されずに終わった。

近年、中心伽藍全体を、お盆の萬灯ろうそくの溶けた残滓の後片付けのために、分厚くセメントで敷き詰めてしまわれた。地下の龍神様に失礼だと私は思う。それ以上に、二度と発掘調査は行えなくなった。


写真は、明日香村発行の資料集より。


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