映画「OPPENHEIMER(オッペンハイマー)」を見てきました。
おはようございます。
九州で代書屋をしています、
一般ピープルの、かめいです。
映画「OPPENHEIMER(オッペンハイマー)」の、
日本での上映が始まりましたので、見てきました。
昨年の夏には、アメリカなどで、上映が始まっていましたが、
日本では、まったく、上映されていませんでしたので、このことについて、
noteに、まとめていました。
しかし、気づけば、日本での上映が始まっていましたので、
ちょこっと、見てきました。
ずばり、映画「OPPENHEIMER(オッペンハイマー)」を見た感想は、
映画「原爆誕生物語」ではなく、まさに、題目どおり、
映画「OPPENHEIMER(オッペンハイマー)」でした。
主人公の、オッペンハイマーは、原爆の父と言われているとおり、原爆を開発したロスアラモス研究所の初代所長を務め、実際に、原爆開発を成功させています。
なので、「オッペンハイマー」と聞くと「原爆」という言葉が連想されるのは、当然だと思うのですが、
映画「OPPENHEIMER」は、「原爆」を中心テーマにしているのではなく、「OPPENHEIMER」という人物の生涯をテーマにした映画といったほうがいいと思います。
ですので、映画の多くの時間は、OPPENHEIMERという人物は、どういう人物なのか、そして、原爆を開発する前と開発した後で、どのようにOPPENHEIMERという人物が変わっていったのかを取り上げています。
もちろん、原爆の開発や、日本への原爆の投下についても取り上げられていますが、おそらく、監督が伝えたかったのは、原爆はどのように開発されたのかではなく、
原爆開発に携わった、OPPENHEIMERとは、いかなる人物であったのかを伝えたかったのかなと思います。
そして、OPPENHEIMERという人物を知ることで、今の世界の状況は、どうあるべきなのかを考えてほしいと、映画を見た人に投げかけているのかなとも思いました。
あと、映画を見たもう一つの感想として、いかにも、クリストファー・ノーラン監督の映画だなということです。
何がいいたいかというと、
「1回見ただけでは、全体をよく理解できない映画」ということです。
クリストファー・ノーラン監督の代表作に、「インセプション」「インターステラー」などがありますが、内容が濃すぎて、1回見ただけでは、映画の全体がよくわからないです。
映画「OPPENHEIMER(オッペンハイマー)」でも同様の感想でした。
映画は、いきなり、聴聞会の場面から始まるのですが、この聴聞会って、いつ行われたのもの?というように、映画の中で、時系列がいったり、来たりします。
なので、映画の初見では、頭の中がごちゃごちゃしながら、よくわからないような感じで進みます。そして、映画の登場人物もかなり多く、かつ、人物どうしのつながり自体が、映画の中でも重要な要素になっているので、気合いれて、登場人物を見ていかないといけません。
そういう意味で、初見の1回目の視聴で、全体を把握するのは難しい
クリストファー・ノーラン監督の映画っぽい映画でした。
このように、映画「OPPENHEIMER(オッペンハイマー)」は、クリストファー・ノーラン監督の映画とわかっていたので、映画を見る前に、基礎知識を入れといたほうがいいかなと、思っていた時、ちょうど、NHKで、オッペンハイマーのことを取り上げた番組が、放送されていました。
NHKの映像の世紀
「マンハッタン計画 オッペンハイマーの栄光と罪」
になります。
NHKの映像の世紀らしく、オッペンハイマーの生涯を、わかりやすく、
時系列に紹介している番組でした。
この番組を事前に見ておいたおかげで、オッペンハイマーという人物の成り立ちから、どのような経緯で原爆開発に携わったのか、そして、原爆開発後には核兵器の拡散防止を訴え、アメリカの英雄の立場から、一転した人生をおくった人物であるということを、把握できました。
NHKの映像の世紀を見るまでは、オッペンハイマーという人物は、「原爆を作った学者」程度の知識しかありませでしたが、見終えたあとには、
オッペンハイマーの生涯を、時系列に把握できました。
この予備知識があったので、映画「OPPENHEIMER(オッペンハイマー)」を見た時に、最初に聴聞会の場面から始まっても「あっ、この場面から、映画を始めるんだ」と、監督の意向を把握できました。
私自身は、映画を見る時は、原則、予備知識なしで見ることがほとんどですが、クリストファー・ノーラン監督の映画ですので、映画「OPPENHEIMER(オッペンハイマー)」を見る時は、ある程度の予備知識をいれたほうが、映画「OPPENHEIMER(オッペンハイマー)」をより一層、楽しめるのかなと、感じました。
3時間という長さの映画ですが、原爆を開発した科学者の苦悩を詳細に表現しているという意味では、見ごたえのある映画だと思います。
以上、映画「OPPENHEIMER(オッペンハイマー)」を見てきた、感想を書いてみました。
では、また、次のnoteで。