プレゼンテーション

あのころのぼくらが見ていたらなんて言ってるだろうか(まよなかめがや#10)

とっても親しい友だち2人と
久しぶりに電話で話した
久しぶりに声を聞いて
どこか張り詰めていた自分の胸の真ん中と
頭のなかが自然とゆるんで行くのを感じた。


里帰りすると
こんな気持ちになるのかもしれない。

久しぶりの電話はすっかり大人のやりとりだった。

今年もよろしくお願いします。
年賀状の写真すごいよかったよ。

家族のことや
少し硬い話をしたからかもしれないけれど
いつも会って話すそれとは
少し違くてどこかビジネス感といえるような雰囲気を
言葉の端々に感じた。
もちろん自分もその雰囲気を
まとっていたに違いない。


就職するまでは
毎日のように会ってはゲラゲラ笑って
朝までドライブしたり
深夜にラーメンを食べに行ったりしていた。


ふとあのころの光景が
電話を切ったぼくの前に映し出された。


あのころのぼくらが
今のぼくらを見たら
どんな感情を抱くのだろうか。

なんかつまんない大人になっちゃったな。
すっかりおじさんだな。
なんかちょっと話し方似合ってないよね。

そんな感じだろうか。


大人になるというのは
あのころにバックタイムスリップして
勝手に未来という今を見ながら
あーでもこーでも言いたいことを
言えることなのかもしれない。

そんなことをじんわり思った。


そこから見えている
未来も楽しいから安心してほしい。


今日は優しい夜を過ごしている。

かめがや ひろしです。いつも読んでいただきありがとうございます。いただいたサポートは、インプットのための小説やうどん、noteを書くときのコーヒーと甘いものにたいせつに使わせていただきます。