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『勝手に〔#川崎ブレイブサンダースファミリー〕を〔拡張〕してみた』

「ファミリーのみなさん!一緒に戦ってください」

アイドル、アーティストがファンのことをファミリーと呼ぶように、推しの川崎ブレイブザンダースも、選手やヘッドコーチがインタビューで観客(ファン)のことを、ファミリーと言ってくれる。

いちファンとして、選手・チームへの思い入れに変化が生まれていることに気がつきました。

ファンのことを何と呼ぶ? 呼び方で変わるチームへの思い入れ


私が抱いた印象はこんな感じです。

<図:呼び方で変わるチームへの思い入れ>



ファン・・「ONE WAY」
チームへのラブ&ライク、選手とは一線を画した一方通行な感じ

ワンチーム・・「FOLLOW」
目標に向け主要メンバーについていく感じ

ファミリー・・「with」
勝ち負けだけでなく、苦楽に寄り添う存在

”ファン”であれば試合の勝ち負けで一喜一憂し、ひどく負けると憤ってしまう。
一方選手から”ファン”ではなく”ファミリー”と呼んでもらえると、試合で負けても一緒に苦しむ、選手・チーム努力のプロセスも見守る、つらい時期を共に乗り越えて活躍・勝利の喜びを分かち合いたい感情が生まれてくる。
呼び方ひとつで、自分が推しチームの同心円状に存在している感覚が生まれてきます。

※余談※
余談ですけど、某ジャニーズは1980年から「ファンクラブ」を「ファミリークラブ」呼んでいるらしい...さすが。


チームを支えるファミリーをビジネス的な視点から


チームを支えるとても大事な要素、“お金”について調べてみました。

川崎ブレイブザンダースの営業収入は10億円に届きそうな勢い。

Source:Bリーグ(公表資料を加工)
*川崎はクラブ運営を2018年7月に現会社へ承継しており、上記数値には承継前3カ月間のクラブ運営にかかる収入・一部費用等が含まれておりません。
*配分金: リーグから支給される収入(元手は主に放映権料)
*その他: 選手移籍関連収入、賞金、出場料、出演料など


ファンとスポンサーからの収入の違いを分かりやすくするため、表に色付けした区分で集計しなおし、グラフ化してみると

<図:川崎ブレイブサンダース ”構成別” 営業収入推移 >


!!!!!

チームの収入に占める割合は

ファン=37%

スポンサー=43%

僅差でスポンサーの方がファンよりも多く、チームにとっては、"ファン"だけではなく”スポンサー”もめちゃめちゃ大切な存在なことがわかりました

*「2017→2018」までのスポンサー割合を見ると、「TOSHIBA」さんがどれだけ川崎ブレイブサンダースのことを支え続けてきてくれたのかが分かりました。大感謝。

改めてチームを取り巻く“ファミリー”とは


チームにとってのファミリーの輪を、ファンだけではなく、親会社・スポンサーにも拡げてみました

<図:チームにとってファミリーは”ファン”だけじゃない>
<図:三者三様の立場からチームを支える”ファミリー”>


拡張したファミリーの関係・役割を3Cのフレームワークを転用して整理してみます。

3Cとは
自社の取り巻く環境を3つ視点で分析し、戦略立案に生かすフレームワーク
3Cは「市場(customer)」「競合(competitor)」「自社(company)」の頭文字。

<図:チームとファミリー関係(妄想)>

親会社=親
親が転ぶとチームが露頭に迷う。叱咤激励含め全力でチームの成長を促す。

スポンサー=祖父母
基本的にはチームを温かく見守ってくれる。でも祖父母に寂しい思いをさせのは要注意。(たまに頑固な側面もあり)

ファン=親戚
チームの晴れ舞台には喜び勇んで参戦し、出来る限りの支援もする。色々と世話を焼きたくなる気持ちが溢れる。

「兄弟姉妹は?」「家族構成人によって違うじゃん」などなど、突っ込み所はありつつも、現時点ではこの関係が一番しっくりきてます。

ファミリーのキーパーソン=スポンサーが、もし祖父母だったら。と想像してみると…

「ばあさんや、あいつはプロバスケ選手になれる素質があるけー、シューティングマシーン買ってやろうや」

「おやおやじいさん、何言ってんの?あの子はまだ3歳じゃないか。時期尚早じゃろー」

「時期尚早なもんか、三つ子の魂百まで。というじゃろ。ばあさんが何と言おうが、わしゃ買ってやることに決めたんじゃ」

「じいさんの気持ちには負けたわ。なら買ってやりんさい。でも明日からビールを第3のビールに変えますよ」

「そーきたか・・・致し方ない。あいつが将来NBA選手になったら、アメリカ行くぞ。それまでお互い元気でおろーや。ばあさんや第3のビール、糖質オフで頼む」

「わかったわ。そーとなればLet's Study English じゃね」

みたいな感じの会話を、スポンサー企業の方々はされたのでしょうか。


「スポンサー」という名称を聞くと、費用対効果・経済合理性、企業・ブランド名の露出を優先させる人情味に乏しい組織。と思い込んでしまいがち…

視点を切り替え、推しチームを支えるファミリーの一員(しかも祖父母)として見つめ直すと、急に人格を持った大切な存在に思えてきました。

「スポンサー」といえど、会社・組織の中でスポーツチームへの投資を実現させることは、相当な労力を費やしても極めて困難なチャレンジ。

川崎ブレイブザンダースへの愛と情熱を持ったご担当者お一人お一人が、複数の関係部署の協力を仰ぐため良好な人間関係を構築し、上司や経営層の承認を得るため、自社が投資する根拠を周到に集め、費用対効果をシミュレーションし、論理的かつ情熱的なプレゼンテーションを何度も行い数々の壁を乗り越え勝ち取った結果

自腹でチケット買って、社内の同僚を試合会場に連れてきてくれたかもしれません。
(同じビジネスパーソンとして、尊敬とともに敬意を表します)

ファミリーとしての、スポンサーをもっと知りたくなってきました。
実は虎視眈々と、自社で推しチームのスポンサー投資を実現させたい人は私だけではないはず...

・なぜ、川崎ブレイブザンダースのスポンサーになったのか?
・スポンサー実現のために、どんなことをしたのか?
・スポンサーになることで、得られた効果は期待以上なのか?
・担当者が変わっても、スポンサーを続けてくれるのか?
・どんな商品・サービス提供してるの?などなど

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