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うたまとめ

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これまでnoteに公開してきた詩群をここに紹介しておきます。
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#自由律俳句

自由律俳句「幼い頃の記憶が金魚のように揺れている」

水槽を 見つめ続ける こぽこぽと 空気の音が 響き続ける たぶんこの 金魚とはもう お別れだ いつか未来で 会えたらいいな あれは、どこかの店だったか。 たくさんの魚が、色々な水槽に入れられ、柔軟な動きをし、泳いでいた。 周りに、近づいてくる人はなくて、僕は、水槽の魚の寿命を想像しつつ、彼らとの未来の在り方を、誰にも理解されないとかすかに思いつつ、模索していた。

自由律俳句52選~こだわりの味~

勝手に、ということになるかもしれませんが、自由律俳句作ってみました。 52句あります。 この記事に関しては、僕が勝手にキャッキャッと楽しんでいる部分が大きいかもしれず、今回は、ほぼ自分のために書き記します(目的としては、エックスに活用したり、ストレス解消に利用したり、お題をもとに自由律俳句、という新しい詩の記事を検討したりし、この記事の形式が、今までより少し古くなる可能性もあるため)。 読みたい方は、ぜひ、読んでみてくださいね。 クオリティは高めを意識していますので、

自由律俳句「広い野原の向こうから人が歩いてくる」

遠くから 誰か歩いて 来て見たら 知り合いだった のほほんとして 緊張が 一気にほぐれ ニヤニヤと 笑みがこぼれる なぜそこにいる 広い野原には、何が似合うだろう。 太宰治は、「富士には月見草がよく似合う」という名言を残しているが、これも同じ風景なのだろうか。 言語化が、いつもよりむずかしい。本人は、おそらく、なんとも言えない感情で、気まぐれにそこに、立っていたから。

自由律俳句「遠くから聞こえてくる小田和正」

高い声 透きとおる声 ああこれは 小田和正の 『今日もどこかで』 いつもなら 出てくる短歌 出てこない この人のあの 名曲みたいに 小田和正の『今日もどこかで』。そして、言葉にできない、あの名曲……。 この曲、いや、小田さんの数々の名曲に救われたことは、数知れず。 ちなみに、この間NHKで放送されていた『こんどこそ、君と!! 〜小田和正ライブ&ドキュメント2022-2023〜』という番組は、何度も繰り返し、小田さんが歌っているところ、お客さんの表情、希望に向かって歩き

自由律俳句「たぶん触った時に指がジュッと火傷した」

火傷した 人差し指を 冷やそうと 急いで水の ある場所に行く かわいそう そうだ自分は かわいそう なんて思って みて笑いたい 人生で、火傷をしたことは、あったような、なかったような、実は少ない。 だが、周りで火傷した人を見たことは、何回かある。 火傷とは、不思議な傷であり(物理的な傷とはまた違うかもしれない)、これからも、そのようなケガをする機会は、なるべく減らしたい。

自由律俳句「コンクリートに落ちた箱の中にお菓子」

ついやって しまった時は すでにもう 箱の中身は イメージできる すこしだけ 時を待っても 変わらない 現状を知り 箱を開けます お菓子を喜んで手に入れたものの、そのお菓子が台無しになる瞬間は、日常の中にさりげなく登場する。 ソフトクリームが、うっかり、夏の日差しに溶けてしまったようなものだ(アリにとっては、おそらくよいこと)。 コンクリートに落ちた時の箱の「バン!」という音が、せつなすぎる……。

自由律俳句「畳の上を裸足で歩く」

靴下を 履かないままで 畳上 フェタフェタ歩く 少しすずしい なつかしい 足の感触 思い出す 季節が夏に 向かい出すから 畳の手触り、いや、足触りを経験したことがある人は、どれくらいいるだろうか。 足と地面、もしくは畳と、自分が一体になっている感覚。 そして、自然の、やさしいふるさとのような、足触り……。

かめれもんの新作・自由律俳句33選

新作の自由律俳句を、33句まとめました。 すでに作成している自由律俳句から厳選し、前回の107句よりも、少し質の高い句を選定することを心がけました。 前回よりも、短時間で、気軽に読みやすくなったと思うので、時間がある時に、よかったらご賞味ください。 それでは、どうぞ。 議論していることに満足している つまようじの使い道に困る 警官に手を挙げるように犬の前を進む 晴天の下持ち運ぶバケツの水 よくわからないスポーツの練習をしている 跳び箱を跳べたからなんだという

新作・自由律俳句107句(ズラッと並べておる)

エックスで、自作の自由律俳句をたくさん紹介したい気持ちがあったのですが、どうやら投稿頻度を上げづらそうなので、こちらのnoteから投稿させていただきます。 質は微妙かもしれません。新作(初出し)107句がウリとなっています。 それでは、どうぞ。 もしかしたら霊能力あるかもしれません 慕われているように見えている 水族館の暗闇に光るスマホ たばこの煙を避けて通る 死にかけの虫の命を救えた 対処できるが対処し続けたくはない たまには筋トレをしてみる かろうじて

暑いけどここにいる

2023年7月31日の時事自由律俳句(11句)

前置き 8月という巨大な月を前に贈る 7月最後の日 空はどこまでも目の前に エアコンが壊れませんように 冬の動画で涼む トラックの近くは、おそらく暑い。 腕を水に濡らした 冷たいソーメン希望し始めました 舞い上がるビニール袋 夏バテしているような気が てこずっていても、正面突破。 占いが、微妙に当たっている。 かめれもんのプロフィール↓ おわり

2023年7月26日の時事自由律俳句(11句)

前置き 災害レベルの暑さの日に贈る こんなに暑いのにポテトは不可能 周りを見渡しても、水たまりがない昼。 セミの声も聞こえない耳栓 暑いから遠回りはしないでおこう 車の中のクーラーが張り切っている 明日よりも今暑い とりあえず、午前中はクーラーしない。 川の中の魚になりたい 雨カモン ふう、あっち。 遠くから聴こえてくるひぐらし かめれもんのプロフィール↓ おわり。

自由律俳句 今週のまとめ+3句

外れやすいボタンのパジャマを着ている とりあえず、寒さで凍えることはない。 腹ペコのいい音だ ハードロックとか絶対聴かない アーユー鮎? 人間です。 えびフライの帽子がほしい かめれもんのプロフィール↓ おわり。