Unity1week『あける』振り返り
Unity1週間ゲームジャムに参加しました。その振り返りです。
今回作ったゲームの紹介
操作はクリックのみの2~3分ほどのカジュアルな解除ゲームです。
originから実行されたプログラムがセキュリティを解除していき、セキュリティホールをあけるというところでお題を回収しています。
是非、記事を読む前に一度プレイしていただけると嬉しいです。
それでは、今回のunity1weekを振り返ります。
ゲームを考える
「あける」からドアを開けるを連想して、
永遠と部屋から部屋へ扉を開けて進むも条件を満たさないと元の部屋へと無限ループするホラーチックな2D横スクロールゲームを考えてました。
CorgiEngine触ったり、ストーリーどんなのにしようかなぁとぼーっと考えていたら、2日経っていました。
「これはアカン…」と一旦肩の力を抜いて、もっと簡単なものにしようと考え直すことにしました。
ゲームを考える その2
iPhoneでTwitterを見ようとしたときにFace IDが効かず、パスワードを要求してきました。
そう、これが今回のゲームのきっかけです。
アイデアっていうのは思いもよらないところに転がっているものなんです。
軽く自分が思いつく「解除する」を考えました。
左上から順に
・番号入力
・Android端末でよくあるジェスチャー
・カードキー
・金庫についてる回すやつ
・iOS 6 くらいまであったロック画面解除
・ダイヤルロック
・曜日や日付を問うロック
・オフィスにあるようなタッチキー
ゲーム内容には、これらをゲーム内のタスクとして、いくつかこなしたらクリアというゲームに決定。
そして、このタスクを時間のある限り作って追加していき、期限が近づいたら残ったやつは諦めようという作戦で始めました。
結果、中途半端なものが5つ完成🎉
ゲームとしての楽しさは……ん~という感じで自分的には納得行くところへ持っていく前に時間切れ。
カードキースキャンとAndroid風のジェスチャはそれとなく楽しいかな…?
正直なところ、見切り発車だったなと反省しています。
画面遷移
アニメーションはDoTween Proで作ってます。
※やっていることはFree版のDoTweenでもできます。
画面遷移って間を繋ぐのが役目ですが、暇な時間でもあります。
僕の今回のゲームはミニゲームが繰り返されるタイプのゲームなので遷移も多く、ダレてしまうだろうなと思い、工夫を加えました。
ここで意識したことは、「動き」「変化」です。
前回のunity1weekの3トップである以下の3つのゲームは
フェーズやステージのクリアから次のセクションへの遷移時、つまり画面遷移演出がそれぞれ工夫されています。
アニメーションはもちろん。
ゲームの進捗度やステータス表示、Tipsの表示などが織り込まれており、遷移時も飽きる隙を作らない演出になってます。
前回のunity1weekのトップであるRyosukeさんも言っていました「神は細部に宿る」と。
細かくておろそかにしてしまいそうな部分ですが次回以降も意識していきたいです。
ストーリー
今回も軽いストーリーっぽいものを冒頭に入れました。
今回は動き出すのが遅かったというのもあり、いつも手伝ってもらっているmoriさんにお願いするのも申し訳なかったため、自力でなんとかしようと頭を捻っていました。
あまり絵は描けない、ドット絵も赤ちゃんレベル。できるのは矩形かテキストくらい。
「テキストだけでなにか表現できないか」と考えた結果……
前回のunity1weekのときのこちらのゲームが頭をよぎりました。
こちらのゲーム。鍋入udonさんの
ProcessKiller(敵を倒して資源を集めて銃口を「ふやす」STG)
こちらのゲームの背景の演出がスゴくかっこいいんです!
プログラムのコンソールログのようなものが何かしらのアクションやイベントがあるたびに背景に出力されて超イケてます。
「タスクを処理する」「セキュリティを突破する」という行為からプログラムへも繋げやすいと思ったのでコンソールっぽい表現を冒頭のストーリーテキストに仕上げました。
参考にさせていただいたゲームのようなかっこいい感じには、あまりなりませんでしたが雰囲気的にはいい感じになったと自負しています。
個人的にコマンドがバーっと実行されながらパーセントが上がったりするのが好きです。
あと、1番はじめの画面に出てくるDevice Name入力画面は、ゲーム本編にはあまり関係のない入力なんです。
どんな文字列を入力してもゲームの内容は変わりません。
ただ、最初のストーリーテキストが少し変わります。
$origin: Device6680 run --force
$origin: sudo Device6680 init -s
上記のような「originから命令されてタスクをやらされてる」を表現したいがためにデバイス名の入力画面を用意しました。他にも色んな小ネタを入れました。ゲーム終了と冒頭が繋がっていたりetc...
全ては雰囲気作りのためです。
これらについてコメントで「演出が好きです」「刺さりました」「世界観が好きです」とたくさんコメント頂けました。ゲームのコアな部分ではないですがこだわってよかったと安心しました。
個人的にも、これらの部分は実装は大変でしたが作ってて楽しかった部分でもあるので素直に嬉しいです。
こういう没入感や想像させる余白を用意するって大事だなと感じました。
評価結果
今回、こだわった雰囲気作りなどが結果として反映されていてよかったです。
まとめ
unity1weekでは、前前回のお題「密」の時から全作品プレイをしています。
それが特に活きた制作だったなと感じたunity1週間ゲームジャムでした。
前回はNurikanさんにストーリーを入れることの良さに気づき、今回も色んな方々に影響を受けた、勉強させてもらった制作となり、色んな気づきを得られました。
改めて、自分の作品は自分ひとりではできてないなと深く心に感じました。
リンク
今回作成したゲームのソースコードを公開しています。