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最近、歩いていますか?

「人のからだ」は生まれてから今日に至るまで常に体内も体外(骨・筋・関節機能)も変化を繰り返し、知らぬ間に「機能の老化」がみられていきます。とある研究では「機能の老化スピードが速い人は、体内機能や見た目の衰えが早く、歩く速度が遅くなりバランス能力も悪くなる」と関係性を示しています。

 からだを動かすためには体内の脳や神経、内臓の機能と骨・筋・関節機能といった「運動器」と呼ばれる体外機能により、歯車を定常運転させています。もしこの歯車の故障が起きることにより、痛みで歩く(動く)のが辛くなる、筋力・体力が落ちて以前のようにからだを動かすことが難しい、食べていないのに体重が増えてくる等といった、からだの不調が体内外ともに生じ易くなります。

ここで出来るかチェック✅

✅片脚でバランスをとり、靴下を履けますか?
※壁にもたれかからずに行ってみましょう。
✅普段使用している椅子から片脚で立ち上がれますか?
※可能であれば座った時に膝が90゜程度曲がる高さ(床面から座面までの高さ40㎝)の椅子で試してみましょう。

年代から見た上下肢、体幹の筋肉量

上のグラフでもあるように上肢と体幹の筋力は緩やかな筋肉量の減少ですが、下肢の筋力は20代以降から体内の中で一番早く筋肉量は減少していきます。
40㎝台の高さから片脚で立てれば、自身の体重を支える筋力がおおよそ体重からみて6割程度の筋力となります。
これは平地でのウォーキングが安全に出来る推奨レベルになります。しかし、立てたとしても膝を捻る、勢いをつけて立つ、立ち上がってもバランスを崩してしまうなど、立つのが大変だと感じた場合、筋力低下の兆候があります。

筋力は年齢に関係なく、鍛えることで改善してきます。鍛えなければ変化はしません。
当施設では、脚力を機械を用いて測定し数値を出し、安全な筋力の鍛え方、パフォーマンスupのため等のその方の要望、状況に合わせたトレーニング指導を行っています。
「筋力」「トレーニング」と聞くと無縁だと感じる方もいるかと思いますが、冒頭でも述べたように機能の老化スピードが速い人は、体内機能や見た目の衰えが早く、歩く速度が遅くなりバランス能力も悪くなるというように筋力・歩行も健康のバロメータです。術前術後やスポーツ愛好家の方だけでなく、自身の健康を管理するため評価することを推奨します。

内科系疾患は人間ドック、関節・運動機能は運動器ドックというように定期的なチェックをし自身の健康の指標を知っておくのも大切です。

評価結果一例
ただ筋力を測定するのではなく、身体組成と筋力結果から身体レベルを判定します。
推奨運動指導や個人個人身体の特性は異なる為、一対一でアドバイスをいたします。

このような方におススメ!!
・ご自身の脚力は年代平均はどのくらいなのか知りたい…
・最近、周りの人に歩いていると抜かされることが多くなった…
・運動は普段からしているから体力・脚力には自信がある。定期的な脚力チェックで脚の健康状態を管理したい…

脚からみる健康、チェックしてみてはいかがでしょうか?
ご興味ある方は、お気軽にお問い合わせください。

参考文献:
・Dr. Stephanie Studenski, MD, MPH, Dr. Subashan Perera, Gait Speed and Survival in Older Adults JAMA. 2011 January 5; 305(1): 50–58. 
・谷本 芳美ら,日本人筋肉量の加齢による特徴,老年医学会雑誌, 47:52-57,2010.