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フィルターバブルから考える検索されやすいお店にする方法


前回は、インターネットで検索されるように、
お店を経営している人はホームページを作成する必要がある
ということをお伝えしました。


最近、とあるきっかけで、
フィルターバブルという言葉を知りました。

グーグルで調べてみると、
フィルターバブルとは、
インターネットの検索サイトが提供するアルゴリズムが、
「各ユーザーが見たくないような情報を遮断する機能」(フィルター)のせいで、
まるで「泡」(バブル)の中に包まれたように、自分が見たい情報しか見えなくなること

と書かれていました。

このことを実生活の次元に落とし込んだら、
人は、自分が興味のある物、自分が探している物や知りたい情報以外は
目に入らない
ということにつながると思います。

私は、クリーニング業を営んでいます。
それゆえに、どこに行ってもクリーニング店は自然と目につきます。
一方、クリーニング店以外のお店は普段は目に入りません。
目的があって探している時以外は、クリーニング店以外のお店は目に入りにくいのです。

クリーニング業界の笑い話の一つに、こんな話があります。

あるクリーニング業者の方が
「綺麗なクリーニング店だ!」
と驚き、見学させてもらおうと思って入ったら、
クリニックだったという話があります。

なんでもクリーニング店に見えてしまうのですね。

これも、ひょっとしたらフィルターバブルと似たような話かもしれません。

ところが、インターネット上では、
フィルターバブルによって、
個人の趣味や嗜好にあわせて、検索サイトが勝手に表示する情報を選んでしまうというのですから、日常生活以上に影響があると思います。

興味や関心がない情報、
興味や関心がないホームページは、
検索上でも表示されないのだと思います。


人は知りたいことだけに興味を持ちます。
そして、
それにあわせたサイトが表示され、
ますます、その関心は高まります。

一方で、興味や関心がないことは、知ろうとせず、関心が低いままになります。

インターネット上にホームページをつくったとしても、
関心を持ってもらえなかったら、
フィルターバブルで表示されにくいのではないでしょうか。

どうしたらよいのでしょうか。

もう一度、日常生活をヒントに考えてみましょう。

クリーニング業は、
大手チェーン店と私のお店のような比較的小規模のお店に大別されます。

大手チェーン店は、ショピングモール、大型スーパー、大きな通りに面した路面に出店されます。

なぜそうなのでしょうか?

あまりにも当たり前で、深く考えたことはありませんでした。

フィルターバブルで、
人は、知りたいことだけに興味を持ちます。

そこで、大手チェーン店は、
人が多く集まる場所に出店することによって、
クリーニングに興味が無い人たちに、将来お客様になる人たち(見込み客)になってもらえるように、
知らずしらずのうちにここにクリーニング店がありますよ
と刷り込んでいるのではと考えるようになりました。

なかなかここにクリーニング店があると意識される機会は少ないかもしれませんが、
人が多く集まる場所であれば、その中で気づかれる人もいると思います。

そのような芸当は、私たち小規模店に出来ません。

また、対等に競い合うことも不可能です。

何度も繰り返して、フィルターバブルのことを書いてきましたが、あらためて個人店はどうしたらよいのかを以下に書いてみます。

まず、前回の記事でもお伝えした通り、
一番初めに知りたい情報や困りごと、悩みごとがあればスマホ検索すると書きました。

知りたい情報以外に興味が無いなら、知りたい情報の中に自分のお店がヒットする仕組みをつくれば良いのです。


その仕組みとは、ネット上に自分のお店のホームページを立ち上げ、一般の人が困って検索するようなこととそれに役立つ情報を載せるということです。

そうやって、有益な情報を載せていれば、いろんな検索で気になった人が自分の店のホームページを訪問するようになります。

その中で、こんなお店があるということを知ってもらえるのではないかと思います。

つまり、単にホームページに自分のお店のアピールをするだけでは不十分なのです。

フィルターバブルで、自分の興味や関心にないものは、表示されにくいのですから、それだけだと見つけてもらえないと思います。

一般の人やお客様が興味があること、知りたいこと、お困りごと、それらの情報をたくさん書いておいて、多くの人が自分の店のホームページを訪問するようにしておくことで、検索されやすくなるということが重要です。

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