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横浜FCと横浜フリューゲルスの話を

私のJリーグでの推しは、川崎フロンターレである。
というか、フロサポである。
そんな私に、最近気になるJリーグチームがある。
横浜FCだ。
気になる理由はいくつかあるが、
前身が横浜フリューゲルスである事、
若手主体のチームである事、
そして、トレンドの戦術を取り入れている事などが
挙げられる。

横浜フリューゲルスの事を書くと、
多少思い入れがあるので長くなりそうなので、
後記するが、
若手主体の、サイドでチャンスメークする、
スピード感あるサッカーは魅力的だし、
もっと上の順位で戦ってもおかしくないと思う。
どうしても、三浦知良や中村俊輔に目が行き、
話題となるのは仕方ないが、
どうやら、それだけのチームではない。
と言うよりも、むしろ、
それは経営と育成のバランスが上手くいっている
証でもあるかもしれない。

高い金額を出して、
すぐに結果の出る外国人を連れてくるのでもなく、
金銭面よりも、プレーをする場を求める
ベテラン選手に来てもらう。

育成にはどうしても時間が掛かるが、
きちんと結果が出て、下部組織出身者も増えている。

そう考えると、
フリューゲルスの失敗を土台にした市民チームとしては、
成功に向かっているのではないだろうか。

ASフリューゲルスとも呼ばれたそのサッカークラブは、
オリジナル10の一つでもあり、
母体と経営を全日空が担っていた。
ゆえにマスコットのとび丸は、
ムササビを擬人化しており、
どこか飛行機を連想させた。
Jリーグ開幕当初は、監督を加茂周が努め、
ゾーンプレスを基本戦術としていた。
(ただ、監督の掛け声は練習でも試合でも
プレスプレスと叫んでいたが、)
それが本当のプレッシングサッカーかどうかを
見極める眼を持った解説も実況も、
日本にはまだいなかったので、ちょっと怪しい。

所属した選手は、
楢崎正剛・山口素弘・前園真聖・三浦淳宏・遠藤保仁など
日本を代表する選手たちで、
特にアメリカW杯の後は、
現役ブラジル代表3人を連れてくるという、
ミラクルをやってくれたりもした。

そんなチームが、親会社の都合だけで消滅した。
正しくは、同じホームタウンのライバルチームに、
吸収合併されたのだ。
横浜Fマリノスが『F』を付けているは、
このためだ。

一部サポータはそれを良しとせず、
自らの呼びかけで市民チームを作った。
それが現在の横浜FC。

なので横浜FCの経営は堅実で、
言い方は悪いが、
第一線を退いた有名選手と、
下部組織で育成された若手で構成されている。

が、やっているサッカーは面白い。
サイドを有効に使い、スピードを生かした攻めと、
粘りのある守備は、
巨額の費用を投じて、
スペインの何処かを目指しているチームより、
よっぽどヨーロッパ的だ。
第一、チームが向かうべき方向がはっきりしている。
もっと上位にいても良いサッカーの内容だし、
日程や展開次第では、すぐに結果を出すかもしれない。

と、私は思う。
なので、横浜FCは応援するし、
頑張ってもらいたい。

出来れば、
頑張るのは川崎戦以外でお願いしたい。

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