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ある家族の日記

6月6日1751年(水)
 今日は8歳のお誕生日だった。お友達は呼べなかったけれど、お母様と乳母や侍女たちがたくさんお祝いしてくれた。すごくすごく嬉しかった。
 乳母がお父様からのプレゼントだと言ってくまのぬいぐるみをくれたけど、彼女の給料からすればあれはきっと高かったはず。無理をして買ってくれたのだから、大切にしたいと思う。
 それだけじゃなくて、侍女たちも日記帳をくれた。今書いているこのノート。彼女たちの忠誠心に応えられるよう、立派な女性になりたいと思う。

6月6日1751年(水)
 今日は愛しいあの子の誕生日だった。可愛いあの子を危険な目に遭わせたくないから人は招待しなかったけど、あの子は十分楽しそうに見えたわ。きっとあの子は蝶のように美しい子になるわ。だって、あんなにも綺麗な笑顔をするんだもの。
 あの人はどうにかして男の子を手に入れようとしているみたいだけど、そんなことさせないわ。男の子が産まれたら、あの子は殺されてしまうかもしれないもの。私が守ってあげないと。

6月6日1751年(水)
 今日も領内を見回って、今後の統治を考えた。聞いたところによると今年は豊作だそうだから、貿易を拡大してもいいかもしれない。隣の領地は天候に恵まれず不作らしいからここらで恩を売っておくのも悪くない。どちらにせよ、領地を繁栄させて陛下にお認め頂かなければいけない。
 そういえば今日は娘の誕生日だった。今日は疲れたが、明日、もっと勉強するように言っておくか。

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