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【授業法】 チェック・評価することは子どもの学力をあげるための必須条件

みなさんは子どもの学力をあげるためにどんな工夫をしていますか?


このような質問をすると授業の手法ばかり注目されすぎている気がします。

授業の手法はさまざまあります。

・ わかりやすく説明する授業

・ アクティブラーニング形式の授業

・ 先生が教えない授業

・ プリント授業・ノート授業


しかし、重要なのは「どのような授業の手法を用いたか」ではなく、授業を通して、「子どもたちが目的である知識や思考」を身に付けられたかどうかですよね。

ある授業法を試してみて、授業の目的が達成できなければ改善すればいいわけです。

ですが、子どもたちの到達度をチェック・評価していなければ、間違った授業手法を永遠と繰り返すのみになってしまいます。

今回は以下のことをまとめたいと思います

・ 授業の目的が達成できたかどうかをチェックする方法は何があるか

・ 生徒の理解度をチェックするときの注意点

・ 子ども自身に評価させよう



授業の目的が達成できたかどうかをチェックする方法は何があるか

授業の目的の達成度をチェックする方法はいろいろとあると思います。僕の考えと共にまとめます。


・ 机間指導の中で見とる

これが一番即効性がありますね。自分の説明で理解できていないポイントや、生徒のつまずきのポイントがすぐにわかります。しばらく生徒に挑戦させてもいいですし、ヒントを与えて課題をこなせるようにしてもいいと思います。


・ 小テストを行う

これも必須のチェック方法ですね。生徒が自分で学習する習慣も身に付きますし、小テストを定期的に行うことでデータの蓄積にもなります。あまりにも小テストの点数が悪ければ,一旦戻って授業を行う必要もあるかもしれません。

定期テストのみで到達度を測ると、自身の授業にフィードバックしずらいですし、単元丸々理解できなかったという生徒の割合が多くなってしまいます。


・ レポート提出

特に理科の実験演習をするときにはレポートを提出させます。実験結果のまとめかたや考察の仕方によって、生徒が注目すべき点に注目できたかや実験の目的を理解して取り組めたかをチェックすることができます。


・ 授業の振り返り

授業の振り返りを書かせることも大切ですね。生徒がわからなかったことや大切なポイントなどを自分でまとめることでメタ認知に繋がります。毎回の授業のチェックにもつながりますね。


生徒の理解度をチェックするときの注意点

ある概念を理解したかどうかを測るときに、「あなたは〇〇を理解することができましたか?」とダイレクトに質問するのはナンセンスですよね。

この概念を理解できているとしたら、どのような課題をこなすことができるだろうと想像することが大切です。(そして、これが授業づくりで一番悩まされるところであるかもしれません。)

例えば、生徒が「電位差」という概念を理解できているかをチェックするためにはどのような課題を設定することができるでしょう。

・ 電位差に関する計算問題を出す。

・ 電位差の概念を図などを用いさせて説明させる。

・ 位置エネルギーや電位などとの違いを説明させる。

ここを丁寧に作れると授業作りのレベルが上がる気がしますね。


子ども自身に評価させよう

子どもの学力を上げるための最終目標は子ども自身が自立した学習者になることです。

初学のうちは先生がいた方が効率がいい時もありますが、受験期では自分自身で勉強を進めていかないといけません。

そのための準備として生徒自身に自分の学習の到達度を評価させる習慣を身につけさせることが大切だと思います。

色々な方法があると思いますが僕自身の考えと共にまとめてみます。


・ 毎日のToDoと振り返りをスケジュール帳に書かせる。

朝のHRや帰りのHRを使って、「今日達成したいこと、取り組みたいこと(ToDo)」と「取り組みに関する振り返り」を毎日書かせることが基本になると思います。生徒自身の時間でやらせてしまうと習慣化できない可能性もあるので強制力がはたらくHRでやらせるのがいいと思います。

先生によってはスケジュール帳を集める人もいますが、僕はしません。人に見られることが前提のスケジュール帳には本音が書けなくなってしまうからです。

「スケジュール帳の書き方とかで困ったことがあればいつでも相談にのるよ。」

と声かけをするだけで十分だと思います。

あと、重要なのは生徒だけにやらせるのではなく、自分自身も同じことをやることですね。いろいろ試してみて、よかったことをシェアしたらいいと思います。


・ 授業の振り返りをさせる

授業の目的が達成できたかどうかをチェックする方法は何があるかでも書きましたが、「授業の振り返り」は大切ですね。

教師が授業の重要なポイントを説明するだけじゃなく、生徒自身が何が大切だったのかを考えることが「課題の発見」や「要点の整理」など、受験を乗り越える上で大切な能力を訓練することにつながります。


まとめ

説明は上手いし、授業自体は先進的なことをしているのに学力を伸ばせていない先生をたびたび見かけます。

そのような先生に共通しているのは生徒の到達度のチェックを怠っていることです。


僕自身もいろいろと改善していきたいので先生方の意見をいただけると嬉しいです。





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