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【授業法】 「教えない授業」の成功原理

近年、教育の世界では「アクティブラーニング」や「教えない授業」というのが一種のトレンドとなっていますね。


僕自身も「アクティブラーニング」や「教えない授業」というのを試したり、たまに上手くいったり、失敗したりしています。


「教えない授業」は上手くいくはずないと言っている先生から話を聞いてみると共通のパターンがあります。

それは、「教えない授業」=「野生状態で勝手に考えさせている」と捉えていることです。

「教えない授業」を成功させるためには、子どもに「視点」を見つけるためのしくみをつくってあげないといけません。

これだけでは分かりにくいので、今回は「昆虫の体のつくり」の授業を例にとって説明します。


野生状態で勝手に考えさせているとは

子どもに考えさせる授業を「昆虫の体のつくり」で行うときに、以下のような課題の与え方では絶対に上手くいきません。

「ここにチョウの写真があります。チョウの体のつくりについて気づいたことをグループで話し合ってまとめてみましょう」

なぜ、上手くいかないかは自明ですよね。これは極端な例ですが、こんなような問いかけをしている先生は多いと思います。


「視点」を与えるしくみとは

では、次のような問いかけをするとどうでしょう。

「ここにチョウとトンボとアリの写真があります。これらの昆虫について似ている体のつくりをグループで話し合って見つけましょう」

このように問いかけると子どもたちは

「足がギザギザしている」

「足が節でで生きている」

「体が3つに分かれている」

「足が6本ある」

などと、共通点を探すことができ、授業の目的である昆虫の体のつくりを自ら見つけることができます。


口で言うのは簡単だけど・・・

ですが、この「視点」を与えるしくみがうまくいかないことも結構あります。

このしくみを上手く言語化して記事にまとめてみたいと思います(近日中に・・・)。


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