キヤノンA-1というカメラ

少し前に、キヤノンA-1というカメラがタイムラインで話題に挙がっていました。
自分で所有することは有りませんでしたが、'80年代~'90年代くらいの全盛期フィルムカメラは店頭デモ機なり使っている方のを触らせて貰うなりで、大概いじった記憶があります。(今にして思うと大変貴重な経験です!)
  どんなカメラかはこちらをご覧ください
初めて絞りとシャッターを同時に変化させる「プログラムAE」モードを搭載し、シャッター速度優先と絞り優先の「量優先」モードを搭載した「マルチモード」なカメラです。

昭和50年代としては最も複雑な機能と電子化を進めた機種で、ボディ側での絞り値設定、一つのダイアルをレバー操作でシャッター速度と絞り値とに切り替える、7セグメントLEDによるファインダー内露出表示と、今のレンズ交換式カメラで当たり前の操作・表示の始祖となったものです。

今の目で見ると極めてシンプルな操作系・シンプルな機能ですが、当時としては多機能であったこと、レンズに絞りリングが有るのに実質使わないこと、針式メーターではなく設定値がダイレクトにデジタル数値で表示されることから、非常に使うのが難しいカメラというレッテルを貼られていました。

なんでも最初はネガな反応をされるものですから致し方無いのですが、理屈が判ってしまえば使い易いカメラだと思いました。
今の人が触ると、案外シンプルで使いやすい、になるんじゃないかなぁ。

ただ、マニュアル露出で使うにはあまり使いやすい機種ではなく、またわざわざマニュアル露出で使うには買うべきカメラでは無かったとは思います。
そういう使い方するならF-1買え、というのが当時のキヤノンの思惑でしょうし、今から使うにしてもそうだと思います。電池も高いし…

この後、ペンタックスZ-1で露出操作は完成を迎え(個人の感想です)、今のデジタル機に繋がっています。

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