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『過疎集落×ゲストハウス』の可能性〜新たに生まれた多様な繋がり〜

人口約600人の過疎集落でゲストハウスをオープンして2ヶ月と少しが経ちました。

この2ヶ月間で約80名の方が「SLOW HOUSE@okuizumo」に宿泊。観光地の宿泊施設と比べると、『たった「80名」』かも知れない。それでもこのような地域から考えると『「80名」も』来て下さったことは大きな意味を持つ。

そんなこの期間で起きた出来事について少し振り返っていきます。

多様なお客さんがやってきた

この2ヶ月間は、出雲エリアは神在月ということもあり、想像以上に多様なお客さんがやってきた。まちづくりについて学んでいる学生や遠方から来る友人、中には海外からも来られる方がいた。オーストラリア、アメリカ、イタリア、台湾からなどなど。まさかこの過疎集落でこれほどの国際交流ができるとは思っていなかった。笑

日本の中でも、熊本や大阪、兵庫、東京、北海道からなど全国各地から。
多様な方と話すことで色々な情報に触れ、まるで自分が旅した気分になれる。バイカーさんのお話、神社巡りする方のお話、退職後の話など、自分が今まで触れてこなかった分野のお話が聞けるのは貴重な時間であり、めちゃめちゃ面白い。

ある大阪から来られたバイカーさんは、「街中よりも山間部に宿泊施設がある方が嬉しい」とのことをお話しされていた。ツーリングで快適な道は信号の少ない山間部であり、人の多い街中は好まないとのこと。山陽は街が多いため、山陰の山の方を通って九州へ向かうというお話は興味深かった。山間部はアクセスが悪くマイナスに働くと考えていたため、バイカーさんにとってはプラスに働くのだなと勉強になった。

他にも、オンラインで一度しか話したことない方が泊まりに来られたり、オープン祝いで来てくれる仲間や、リノベーションのお手伝いをしてくれた方が泊まりに来てくれたり。作る過程を共にしたからこそ反応を見られるのが嬉しい。

また、東京への出張時にInstagramで発信したところ、泊まりに来られた方がイベントを覗きに来てくださった。全国各地に人の繋がりができることで、来てもらうだけでなく、自分が出張する時も宿泊者と再会できることができることの面白さを実感した。

関西の大学でキャリア形成授業で今までのキャリアについてお話しさせていただいた際には、泊まりに来てくれた方のお友達がその授業を受けていたという奇跡が起きた。笑

この2ヶ月間で少しずつでも確実に人の繋がりが広がっている

キャリア形成の授業で45分間お話しした時と、東京での移住定住イベントに参加したとき。

関東と東北から滞在者がやってきた

今年度初めてふるさと島根定住財団による『滞在型しまっち!サポーター』という取り組みがあった。滞在費をサポートする代わりに地域活動に関わってもらうという、関係人口を創出の一歩先の動きを作るために生まれたものだ。

千葉県と神奈川県から来られたこはるとちはるの2名、福島県から来られたリュウさん1名をみざわ地区で受け入れ、一部滞在場所として『ゲストハウスSLOW HOUSE@okuizumo』を使っていただいた。特に9月から来られたリュウさんにとっては3ヶ月間の滞在拠点となった。

リュウさん滞在初日は小さく歓迎会を行いました。
特に前半の二人にはDIYのお手伝いをしていただいたり、地域のお祭りのお手伝いをしていただきました。
後半は稲刈りやそば収穫のお手伝い。ちはるは起業塾にも参加していました。
11/9には、滞在型しまっちの報告会を行いました。
2人とも11月末で一区切り。見送りもしました!

今年度初めての取り組みだった『滞在型しまっち!サポーター』。滞在者も受け入れ側も試行錯誤の中、なんとか無事に終えることができた。滞在中は大変なことも多くあったが、『滞在期間を延長して5ヶ月過ごした方』『地域おこし協力隊を応募する方が生まれたり』等、その後に繋がる関係性ができたことが何よりだと感じた。

作る段階から「SLOW HOUSE@okuizumo」が滞在拠点となり、外から来た若者が地域に入っていく流れを作りたいと思っていたからこそ、思っていた以上に早くその動きに関わらせていただけたことに感謝です。来年度に向けても良い流れを作っていきたい。

『過疎集落×ゲストハウス』の可能性〜新たに生まれた多様な繋がり〜

この2ヶ月間は本当に様々なお客さんに来ていただき、お話することができた。気を使いすぎず、フラットな関係性で接することができるからこそ、自分自身も楽しみながら過ごすことができた。

その中でも特に印象的だったお客さんがいる。バイクで静岡から来られた方だ。泊まりに来られたタイミングが良く、夕方から地域で月2回開かれる立ち飲みBarに参加し、翌朝は地域の方と近くの山へ雲海を観に行った。

その時に見た景色をドローンで撮影してくださり、後日編集までしてくださり、「PRで使ってください」と提供いただいた。

「なんでそこまでしてくださるんですか?」と聞くと、「少しでも役に立てたり、貢献できていることが嬉しい」とのことだった。

この方以外にも、「若者を応援したい」や「賽銭箱を置いて欲しい」と話される方がいらっしゃった。この短い期間で何人もいたことから、『活躍シロ』や『貢献シロ』が求める方が増えてきているのかなと感じた。

人によっては『お客様として迎えられる』よりも『仲間として必要とされる』ことに価値が生まれてきているのかもしれない。予約はこちらから↓

この2ヶ月間、いろいろな方とお話することで、何かを提供する以上に学びや気づきを受け取ることの方が多かったと感じる日々でした。宿泊にきてくださった方、改めてありがとうございました!ぜひまたいつでも遊びにいらしてください。まだ来られたことない方もお待ちしております!





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