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努力の仕方を工夫できるようになった

体操してきてよかったこと100のNo.12

努力の仕方を工夫できるようになったについて深掘りしていきたいと思います。

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初めて日本代表に入る少し前、「努力」について、目から鱗の格言に出会いました。
それは「今でしょ!」でお馴染みの林修先生の言葉です。

”正しい場所で、正しい方向性で、十分な量を満たした努力は報われる”

この言葉を聞いた時は衝撃が走りました。

ガムシャラだけじゃいけないということです。大好きだけど笑

さて、この言葉に影響を受けて少ししてから、私はあん馬一種目に特化した”あん馬のスペシャリスト”という道を歩み始めます。

その選択は私にとって

「日本チャンピオンにもなったことのある周りが認めるようなあん馬の才能を持っており(正しい場所)、当時日本最高の難易度を誇り(正しい方向性で)、その演技を完璧に磨き切るために一日2~3本は試合のように集中して演技を練習しよう(十分な量の努力)」

という公式に当てはめて練習した結果、運よく金メダルをとることができました。

また、そういう影響の中、次はyoutubeにアップされている島田紳助さんの授業にも行きつきます。
その中で影響を受けたのは

”漫才の教科書を作って勝つ漫才を作る、でもこれは長くは持たない”

地元の体操クラブの恩師に80’s〜今までの世界選手権やオリンピックの映像をダビングしてもらい、過去に金メダルを取った選手たちを研究したりもしました。(教科書を作る)

また、長くは持たないの意味も当時とてもしっくりきていました。

それは当時、6種目オールラウンダーが主流で、失敗しやすいあん馬は、得意な選手でさえ攻めずに安全な道を選択することが大多数だったため、逆にそこに切り込もうという、いわばブルーオーシャン戦略だったのです。

当時は、時代にピッタリハマる活路を見出しましたが、時代の成長率は個人の成長率を確実に上回るため、長く持たないと感じていたのです。

ですから、初代表から約9年間、第一線で戦えてきたことは奇跡です(強力な縁と運です笑)

というように、努力というのはエネルギーを分散しないように、まさに錐で穴を開けるかのように集中させて行うというのも体験から教わりました。

私の場合は

人が認めてくれるところは自分の才能のある場所だと確信して、ちょっと才能のある方に猛烈に進んでみたという錐のような体操人生です。

オリンピックで金メダルをとれるまでいけませんでしたが、努力は事実として残る素晴らしい体験でした。

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