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私が日本最強の城を毎朝散歩するわけ#2

「今日はストックではなく、雨傘なんですねー」
「いつもと服装が違うから、別の人かと思っていました」
「2-3日お顔を見なかったから、体調崩されたのかと心配してました」

米子城址を朝の散歩コースと決めてから、ほぼ毎日出会う男性がいました。

城友1号

推定年齢75歳、背筋はまっすぐ伸び、肌艶もいい、歯並びもいい・・・・。満点のアクティブシニアです。(あっ、ついつい、人を観察してしまうという職業病が出てしまいました)

胸ポケットに入っている手帳に何やら記録を付けつつ、歩いています。
聞くと、体調や目標歩数を達成するに要した時間でした。
また、スマホの万歩計機能も使いこなしています。

名前もどこに住んでいるかも分かりませんが、毎日声を掛け合うと、お互いの存在が気になり、気遣うようになります。

今、行政は介護は公的介護サービスだけに頼らず、地域住民で支えあうことを推奨しています。実は城友と私の関係からも、労りあい、支えあいが生まれ、血が繋がらないけど家族らしい気遣える関係になるのかもと想像しています。

災害やこれから迎える自分の老後のことを考えると、ご近所さんとの繋がりは非常に大切です。今までは仕事を優先してしまった町内会行事など、意識して参加することは大切なことだと感じました。

加えて城友とのとの会話には、人生や事業に活きる学びがたくさんあるんです。

城友1号 ~先人からの学び~

◯無理な目標を立てない
精神的に追い詰めてはならない。緩みを持つことで心の健康を保つことができる。月に5回程度は散歩を休んでも良い日をつくる。絶対にこの時間に散歩しなくてはならないなど「こうあるべき」ルールを作らない。

◯世の中に常に疑問を持つ
ニュース番組や新聞に掲載されている記事で、理解できないことは放置しない。新書に目を通し、ワクワクする気持ちを忘れない。
 
◯年齢にとらわれず学び続ける
推定75歳男性(実際は74歳だった、惜しい!!!)は、頻繁に図書館を利用され、たくさん本を読まれるらしい。スマホやパソコンも使い方を学び活用される。高齢だからと諦めることはしない。
 
◯健康維持のために歩く
真冬でも米子城に上がるらしい。
自分の足で食べ物に辿り着けなくなったらおしまいだと思って、手足の運動に力を入れているとのこと。歯並びの様子、体型からみても、食事や口腔ケアも関心があるに違いない。

朝の城散歩でピンピンコロリ

皆さんが願うように「ピンピンコロリ」は簡単にやってきません。介護保険認定制度による介護度が一番軽い「要支援1」までのピンピン状態の時からコロリまで、その期間が短ければ短いほど「ピンピンコロリ」の願いが成就されるわけですが、実際はその介護が必要な期間が10年以上も続くと言われています。

記憶力低下を予防し、足腰を丈夫なままにし続けないと、自分自身が願う生活が訪れません。
心臓や肺の機能が少しずつ低下していくという老衰現象を迎えてコロリがやってきます。その時が来るのを静かに待つことができる人生の終盤でいたいですね。

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