わたしはおんなとしてせいかつをはじめた
わたしは男として30年ほど生活してきた。
何となく息苦しさや生きにくさを感じてはいたものの…
おにんにんを装備して、長男として育てられたのでまさか自分が「女」などと思えるわけもない。
今でこそインターネットで当時わたしが抱いていた違和感を簡単に知る事が出来るけど。
割とヤンキーマインドな父の教育→黒いランドセル→黒い詰め襟の学生服このコンボの中で女の自覚で出来る人間は希少なのではないだろうか。
わたし世代では女になる=すっごい悪い事とか人生ドロップアウトみたいな…とにかく怖い事でした。
しかも…女になるなんて。おかまBARに飛び込んで、いびられながら安いお賃金で性転換の費用を稼ぐシンデレラストーリーしか想像出来ませんでした。
でも、わたしは今。
専門のクリニックで「性同一性障害」という割とお固い診断を受け、女性ホルモンを投与し…見た目「女性」として生活している。
周りには同じ様な診断を受け、タイで手術まで済ませて戸籍的にも「女性」になった人もいる。(性別は変えられる。わたしたちの中では常識なんだけど…一般的には知らない人も多くてビックリしている。)
他にも、趣味で「女装」をしている知人や友人。
所謂、「ニューハーフ」の人。(ニューハーフは基本的に職業名だと思われます。)
女への憧憬を姿・カタチで具現化する人ってこんなに多いんだ…と驚きを通り越して。
毎日1人は見るという、数年前では考えもしなかったちょっと変わった生活をしているわけです。
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