言葉を置いて。

人は上下する。

人は左右される。

真っ直ぐに歩いているつもりでも、自分で気がつかないうちに平衡感覚を失う。

天地を見失い、波に巻かれて海の底でどちらが海面なのかわからないような状況に陥る。

自分の事は自分しかわからないなどと言う。

違う。

人間は自分の事すらわからなくなる生き物だ。

ただひたすら生きるために奪い、殺し、血肉にし、強者に奪われるまで弱き者から奪うだけで死ぬまで生きていくには知恵が有り過ぎる。

迷う。

幸せだろうが、気持ち一つで一瞬にして不幸になれる。

環境が恵まれていようが、本人がそれに感謝出来なければ一生不幸だ。

だから目標と定点観測が必要なんだと思う。

ノートでもいい。ブログでもいい。ペンを走らせ、キーボードを叩きモニターに向き合う。

そこに言葉を置く。

帰り道が分からなくならないように葉っぱの目印を置いていくように。

どこに行きたいかわからなくなった時は、どこを目指していたか確認すればいい。

どこに居るか分からなくなった時は、どこに居たのかを確認すればいい。

生きていくための自分だけの地図を作ろう。

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