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ジェーン エヴリン アトウッド展「Soul」CHANEL NEXUS HALL

銀座の松屋の向かい、シャネル銀座ビルディングの4階にあるシャネル・ネクサス・ホールで開催されているジェーン エヴリン アトウッド展「Soul」に行きました。

シャネル・ネクサス・ホールでは、芸術を愛し支援した
マドモアゼル シャネルの精神を受け継ぎ
音楽会や展覧会等、
シャネルの製品に関するイベントの他に
シャネルならではのユニークな文化プログラムを
年間を通して開催しています。

https://www.chanel.com/jp/nexus-hall/

本格的なプログラムが無料で参加できるので、おすすめです。

CHANEL NEXUS HALL

いまジェーン エヴリン アトウッド展「Soul」が開催されています。

ジェーン エヴリン アトウッド展

ジェーン エヴリン アトウッドは1947年にニューヨーク生まれ。1976年からパリの路上に立つ娼婦たちの撮影を開始。それ以降「閉ざされ、抑えつけられた世界」に生きる人々を撮り続けてきました。

その撮影は長期間にわたります。

現場に入り、長い時間をかけて、耳を傾ける。

その人を知っているからこそ、ジェーンにより写された人々の、声として発することのできない怒り、悲しみ、苦悩が、モノローグの写真から静かに、でも鮮明に浮かびあがらせて、見る人の目に、頭に、心に突き刺さるのです。

「Soul ジェーン エヴリン アトウッド展」で展示されている写真は、娼婦、トランスジェンダー、目の見えない子どもたち、収監されている女性、地雷で手足を失った人々、ホームレスなどが映し出されています。

阪神淡路大震災の後の日本を写した一枚もあります。

そう聞くと、人々の苦悩を伝える写真家と思われるかもしれません。作品を見ると絶望しか感じないのではと不安になる方もいるかもしれない。

でも、私が強く感じたのは、

人間は、どんな苦難の中にあっても「生きるんだ」という強い願望を持つということ

絶望の中にも、小さいかもしれないけれど愛は確かに存在するということ

人は弱い

だけど、強い

いまの世界はとても不安定だと思います。

そして日本だって、世界に中にある以上、いまが続くとは限りません。

突如、暗黒の闇に落ちるかもしれない。

でもかすかに、でも確かに一筋の光が足元を照らしてくれると信じよう。

Soul(魂)がある限り。

そう思えた写真展でした。

生きよう



Soul ジェーン エヴリン アトウッド展
2022年3月30日(水)~5月8日(日)
開催場所:シャネル・ネクサス・ホール
開館時間:11:00~19:00 ※入場は閉館30分前まで
無休、入場無料
https://nexushall.chanel.com

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