【光る君へ】芸の肥やし

3回目の放送まで観て、芸の肥やしという言葉が頭に浮かんだ。
実用日本語表現辞典によれば、「芸を身につけるにあたって有益なさま、芸の深味を増したり新しい境地を見出したりする余地が大いにあるさま、などを意味する言い回し」。

まひろは、幼いころから知的好奇心にあふれていた。
そして、文章を書くのが好きだった。
思ったことを文字で表すだけでなく、手紙の代筆をして自分以外の人の立場を想像したり、知識だけでは計れないさまざまな人間模様を目の当たりにした。
自身も、上級貴族のいっときの感情で母を殺されながら仇を討つことを止められたり、心ときめいた人と結ばれなかったりしたが、悔しい思い、かなわぬ思いも書き続けたものに反映された。

現時点で描かれているまひろは、千年を超えて読み継がれる名作を創り上げるという芸を身につけるにあたって有益なさま、芸の深味を増したり新しい境地を見出したりする余地が大いにあるさまだ。
彼女がこれからどんな体験をして、何を見て、どう感じ、心に積もったものを書き起こしてゆくのか。

目が離せない展開は、たぶん最終回まで続く。

#光る君へ
#源氏物語
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