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オニヤンマ先生、「子供見守り隊の隊長に立候補してしまう」の巻♪

 まず最初に初めてこのnoteをご覧になる皆様へ、誤解が無いように登場人物を整理しておきますと、わたしとはM1、つまり現実の私自身のことですね、オニヤンマ先生とは、 わたしの頭の上、第七チャクラにご鎮座されている昆虫界最強無敵のオニヤンマ先生の事です。

わたしとオニヤンマ先生とは一心同体、気持ちが通じ合っている魂の相棒、
そしてその全てがのんふぃっくしょんです。

何のことか理解できない場合は、少し前のnote👆を見ていただくとして、頭の整理ができましたら本日5月22日のオニヤンマ先生を取り巻く一連の出来事を一緒に見ていきましょう。

 ===本日はシリアスで衝撃的な内容になっております・・・===

 AM8時40分、昨日女子にモテモテでご機嫌なオニヤンマ先生とわたしは、子供達と再会の約束をしていた小学校近くの公園に到着しました。

 今日のわたしの任務は通学路沿いでぼっさぼさになってしまった樹木の下枝を綺麗サッパリ伐採し、『見通しを良くする作戦!』という非常に明快、しかしながら困難と危険を伴うミッションでした。

 オニヤンマ先生は私の頭の上で既に虫たちに対する警戒態勢を取ってシークレットサービスさながらの鋭い眼光で周囲に睨みを利かせ、わたしを虫どもからガードし始めました。

 わたしがチェーンソーやノコギリなど、樹木とバトルする為の道具を準備していると、2人の奥様方が私とオニヤンマ先生を見つけて足早に近づいて来て声を掛けてきたのです。その方々は昨日学校の近くまでお子さん達を迎えに来ていた保護者の方々の様でした。

奥A「おはようございます、きのうはありがとうございました」
M1「おはようございます、今日もこの辺りで作業しますので暫くこの場所に車を停めておきますが、邪魔な場合は直ぐに移動しますのでお声がけ下さい、ご迷惑をおかけしますがよろしくお願いします」

一般住民と出入り業者のごくごく普通の朝の挨拶です、そう、ココまではね

しかしこの後の展開はさすがに想像していませんでした。

奥A「ちょっと見てもらいたいのですが今この人を見ませんでしたか?」
スマホに映し出された20~30代の見知らぬ男性・・・

M1「今来たばかりで見て無いですけど、この人がどうかしましたか?」
奥A「変質者なんです」
M1「・・・ん? っえ?」
奥A「学校の近くで子供たちを待ち伏せして追いかけ回っているとP,T,Aのメールで知らせが有ってみんな心配しているんです・・」
M1「それだったら僕じゃなくてまず警察に・・・」
奥B「もう連絡していますが、まだ捕まっていないんです・・」
M1「誰か何かされたんですか?」
奥B「うちの子供が昨日学校帰りにお習字を習いに行っているんですが習字教室に入るまで後を追いかけられて、みんな怖がっているので助けて欲しいんです。今朝もそこに立っていたんです・・・10分前に」
M1「助けるも何も、ぼくたちたまたま今日ココに仕事で来てるだけで」
奥「でも今日もしばらくココに居ますよね?ココに居る間だけでもこの不審者を見かけたら直ぐに警察に連絡してほしいんです」
M1「承知しました、もしこの男を見かけたら様子見て変な事してたら通報しておきますよ」

それでもまだ不安そうな顔をしてる二人の奥様方・・

ここでわたしにはいろんな疑問符が浮かぶ

まずこの不審者の写真、誰がどのように撮影したのか?

昨日わたしが子供達に【最強の無敵ペンの作り方】を自慢げに教えている時、なぜ急に沢山の保護者の大人達がわたしとオニヤンマ先生を取り囲むようにいたのか?

もしかしてその時は既にわたしが不審者として疑われていたのか???

それとこの奥様Aさんと奥様Bさんは、昨日私から教わったはずの無敵ペンをなぜ今は持っていないのか?

そして何よりも最大の疑問は、
頭にトンボを乗せているわたしの事をいったいどうするつもりなのか!?

ちょっと冷静になって考えてみよう、

頭にトンボを乗せているどこの誰だかわからない庭師のおじさんに
「不審者を見たら警察に連絡して下さい」という保護者のお母さんたち、
その保護者の目の前にいる男は既に頭にトンボを乗せているわけです。

『頭にトンボを乗せている不審者が居ます!』

って、もしわたしが通報された場合、わたしの立場はいったいどうなってしまうのでしょうか・・

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 わたしはね、子供たちの通学路で視界を妨げているぼっさぼさになった樹木の下枝を綺麗サッパリバッサリ切り詰めて通学路の見通しを良くして、子供たちが安心して学校に通えるようにする為に役所に頼まれて仕事で来てるただの庭師なんですよ、それをさぁ、誰だかわからない通りすがりの男性をそいつが不審者かどうかいちいち監視する為にこの街に来てるんじゃないんですよ、さっさと自分の仕事を終わらせてさっさと帰りたい、それしか考えていないんですわ。まぁそれでも、もしうちの娘がおたくのお嬢さんみたいに不審者に追いかけられて怖い目に遭ったのなら、その時は僕もさすがに許せないですけどね、この刈り込みバサミでそいつのチンコ刈り込んでやりますわぁ、わっはっはぁ~
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とはさすがに言えないので、一応奥様方に丁寧に確認致しました。

M1「ぼく頭の上にトンボ乗せてるんですけど間違ってぼくが通報されたりしませんよね!?大丈夫ですよね?」って。そして返ってきた答えが衝撃的!
奥A「昨日のP,T,A,のメールで庭師のおじさんが通学路を見守ってくれていると一斉メールが入っていましたからみんなトンボおじさんの事を知っていますよ」

えぇ====!!!

奥さんAのスマホには、ヘルメットを取って子供たちにオニヤンマ先生を見せびらかして自慢している私の後ろ姿の後頭部と、私を取り囲むように集まる子供達と、その周囲を警戒するように陣取る保護者の方たちが一緒に写っていました・・・

誰が撮ってるねん?ねぇそれ誰が撮ってるの!何を無許可で人の後頭部を上から撮ってるねん!ちょっと待って、俺の髪の毛どこ行ったの!?

正解はその街の町内会で設置している防犯カメラでした。

地域住民のみが防犯カメラに自由にアクセスできる仕組みで、
住民のみがパスワードを知っている。そして下校時間が近づくと
各家庭では家のパソコンで自分の子供の通学路を見守っているとのこと。

今は既にそういう世の中になってるんやねぇ、さすがはセレブの住宅街
防犯カメラ防犯カメラ、あっちこっちに防犯カメラ、
うちら庶民の下町とは大違いですわ
そういえば昨日はやたらとパトロール中の警察車両が多かったなぁ~、
まぁしかたがない、自分たちが伐採作業でこの場所に居る間は、周囲を用心深く見て注視しておくとしよう。そうじゃないと私たちも防犯カメラで見張られてるんやもん、おちおちヘルメットすら脱ぐことできひん

しかしわたしはチェーンソーなどの機械を扱う危険な仕事、
そう簡単によそ見をしながら周囲に気を配ることなどできないのです。。。

するとその時オニヤンマ先生からのテレパシーが!

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オニ「周囲の警戒はわしに任せな、変質者がいたら俺がやっつけてやる、
お前はお前の仕事をすればいい」
M1「お前はオレの用心棒でしょうが、人の頭の上で何言ってるねん」
オニ「わしはお前の用心棒として虫どもが近づかない様に警戒しつつ、
子供達を変質者から守る義務がある。」
M1「お前にそんな義務はないわっ、よそ見せんとちゃんと仕事して」
オニ「わしにどんだけ目が有ると思ってるねん」
M1「ん~、お前虫やもんなぁ、400個ぐらい?」
オニ「30,000個」
M1「マジ?」
オニ「そうやで」
M1「それって両目で?」
オニ「違うわ、片目で30,000、両目で60,000個」
M1「という事は30000人分の眼?」
オニ「君さっきからわしの複眼ナメてるやろ、どんだけ見えてる思てるねん、360度きっちり見えてるっちゅうねん」
M1「それやったら800個ぐらい使ってええわ、変質者は君に任せるから」
オニ「さっきのお母さんの顔見たか、めっちゃ不安そうな顔してたやん」
M1「ん~、元々あぁーゆー顔なんちゃうの」
オニ「追いかけられた子がわしの娘やったらわしも親として許さへんで、
たぶんその変質者を嚙みちぎると思うわ」
M1「あんたの娘ってヤゴみたいな顔してるもんなぁ~、下あご出てるし」
オニ「失礼な事言うな、わしは今から子供たちの見守り隊としての任務があるからお前の相手ばっかりしてられへんねん」
M1「はいはい、せいぜい俺の頭の上で頑張りなさい」
オニ「わし見守り隊の隊長やるから君隊員なっ」
M1「オレめんどくさいからそんなんええわ」
オニ「頭にトンボを乗せている不審者がココに居ます!」
M1「なんでやねん!」

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わずか0.02秒ほどのテレパシーでの会話でしたが、戦闘モードで周囲を警戒してるオニヤンマ先生は実に頼もしいです。

その後わたしは自分の仕事をそつなくこなし、
見違えるように見渡しの良くなった歩道でオニヤンマ先生と記念撮影をしたのでした。

そしてオニヤンマの眼

皆さんも不審者を見かけたら躊躇せずに直ぐに110番ですよ、

間違っても頭にトンボを乗せてる人を見かけただけで110番をしてはいけません。

それと、人の後頭部を上から撮影するようなデリカシーの無い迷惑行為もご遠慮下さい。デリケートゾーンについては十分なご配慮を賜りますようにお願い致します。

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今年のゴールデンウィークからこっそりnoteを再開しております。『昔の名前で呼ばないで!』という事でお願い致しますね。とりあえず元気に生きていますのでご安心ください♪ noteを始めたのは今から遡る事10年前、そう、あの時は私もいろいろありまして、すまん、140文字以内では語りつ