鎌倉の桜貝を使った唯一無二のアクセサリーを、Lino Drops Kamakuraで
洋菓子店レ・ザンジュ 鎌倉本店は、鎌倉駅から徒歩2分。ここに店を構えるからこそ、駅近の素敵なお店とのご縁も少なくありません。連載「 #レ・ザンジュのごキンジョ 」は、わたしたちの視点でご近所のお店の魅力をたっぷりご紹介する企画です。
今回お話を伺ったのは、鎌倉由比ヶ浜の桜貝を使ったアクセサリーを唯一無二の製法で手作りしている国内唯一の専門店、Lino Drops Kamakura（リノドロップス カマクラ）。繊細な工程から生まれる美しいアクセサリーには、身につける人へのあたたかい想いが詰まっていました。
桜貝が生んだ、ご近所の縁
桜を思わせる儚いピンク色が印象的で、その希少性もあって「幸せを呼ぶ貝」と呼ばれる桜貝。各地で徐々に見られる数が少なくなっているなかで、鎌倉の由比ガ浜ではいまも年間を通して拾うことができます。
桜貝は、鎌倉の地元民にとっては身近な存在。レ・ザンジュにも桜貝拾いが趣味のスタッフがいて、毎日のように海岸を散歩しながら拾い集めては、お客さまにプレゼントしていました。
それがきっかけで、レ・ザンジュのお店で桜貝を使ったアクセサリーを販売されているお店としてリノドロップスさんを紹介させていただいたことから、ご縁が生まれました。
まるで宝石。桜貝のアクセサリーに込められたメッセージ
リノドロップスのアクセサリーは、貝殻をそのまま使った雑貨とは見た目も作り方も大きく異なります。桜貝の色を活かした透明感のあるピンクに、海のしずくをまとったようにぷっくりとしたフォルム。丁寧に磨き上げられた艶やかで繊細なパーツはまるでガラス細工や宝石のようで、これが貝かと驚かされます。
販売しているアクセサリーの種類は、大きく分けて3つ。
桜貝を1枚ずつ使い、花びらのような繊細さと色彩を楽しむ「さくらひとえ」
奇跡的に対になった桜貝を重ね合わせて作られた「さくらふたえ」
欠けや穴のある桜貝を砕いてさまざまな形に閉じ込めた「さくらゆめみし」
どのシリーズにも、身につける人の幸せを思う気持ちと桜貝のストーリーを重ね合わせた、素敵な願いが込められています。「さくらひとえ」は「『一重』の桜貝が『一恵』をもたらすように」、「さくらふたえ」は「幸せが重なって訪れますように」。そして、「さくらゆめみし」はきれいなアクセサリーになることを夢見る桜貝のかけらの思いになぞらえた「あなたの願いが叶いますように」というメッセージが。
一つ一つに込められた願いやメッセージは、贈り物としてはもちろん、お守り代わりのアクセサリーにもぴったりですね。
桜貝の美しさを最大限に引き出す、長い工程
アクセサリー作りは、海辺で貝殻を拾うところから洗浄、パーツ作り、仕上げまで、すべての工程が手作業で行われています。お店がいまの場所にあるのは桜貝を拾いに行きやすく制作をスムーズに進めるため。
拾ったままの桜貝ももちろん美しいのですが、そこから宝石のようなアクセサリーに仕上がるまでには、根気を要する、繊細で長い工程が待っています。
専門のスタッフが由比ガ浜で桜貝を拾う
桜貝が割れないように、優しく丁寧にすすぎ洗いする
真水に浸けて約1年かけて洗浄する
合格判定が出た桜貝を分類し、工具で磨いて艶を出す
欠けや穴があるものは色別に細かく砕いて粉状のパーツに
特別な樹脂でコーティング
パーツを選んでアクセサリーとして仕上げる
桜貝が持つもともとの色味を最大限に活かしつつ、艶感が長持ちするようにこだわり抜いたこの工程があるから、貝殻を使ったハンドメイドアクセサリーのなかでも長く愛用していただける仕上がりとなっているのです。
旅の思い出に。持ち込みオーダーメイドも
鶴岡八幡宮に向かう若宮大路沿いの立地と、鎌倉を象徴する桜貝を使ったお店ということもあって、お客様は観光客の方が半数以上。鎌倉の思い出に、予約制でお持ち込みの桜貝を使ったアクセサリー作りも行っています。
桜貝の状態とご希望を踏まえたデザインを提案してもらうことができるので、秋の静かな由比ガ浜で桜貝拾いを楽しんでから、アクセサリーをオーダーするまでを鎌倉旅行の一連のコースとして楽しむのも良さそうですね。
秋にはハロウィンの時期に合わせたかのようなオレンジがかった桜貝と出合えることも。一年中桜貝が拾えるとはいえ、必ず見つかると約束することはできませんが、鎌倉へいらした際には自分だけの小さな宝物を探してみてはいかがでしょうか。
リノドロップスでアクセサリーをオーダーしたあとは、海辺を歩いて疲れた足を休めにレ・ザンジュの喫茶室へどうぞ。