見出し画像

『ネット右翼になった父』読了

日記などしたためているが絶賛勤務時間中だ。そして少し離れたデスクでは、弊社が誇るメンヘラ『腐女子ちゃん』が『丸太並みの巨根への手コキ』を、社員一同に向かってエアーでお披露目している。つまり誰も働いていない。何故給料が出るのか不思議である。

ちょっと前に話題になっていた本、『ネット右翼になった父』をさっき読み終えた。タイトルと煽り文章からは予想もつかない、不器用な父子のノンフィクションで、オフィスで読みながらガチ泣きしてしまった。花粉症と相まって目も鼻も真っ赤っか。これはもう、仕事どころではない。

私もこの本の著者と同じで、父親とのコミュニケーションが苦手だ。なんというか、距離感が分からない。世界で一番、本音を話せない相手が父親である。

なので、私も、父が死んでからあれこれと思いを馳せ、いろんなことを後悔するに違いない。

「生きているうちに」

と、著者は自分と似たような境遇の読者に語り掛けるのだが、どうも私には出来そうにない。その勇気がない。ままならぬものである。

きっと著者と同じように、私も父の葬儀では涙一つでず、悲しいという気持ちすら湧かないのだろう。

せめて著者と同じように、父が死んだその2年後くらいに、いろんなことに気づき静かに泣きたいものである。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?