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その道のプロ

もうすぐnoteを始めて3年が過ぎる。そして今回が220本目の日記だ。

単純計算で、週に1本くらいのペースで日記を書いている。実際には、毎日のように書く時期と全く書かない時期とがあるのだが。

もちろん、私は趣味で書いているので、書きたくなければ書かなくて何の問題もないのだが、連載を持っているプロの作家さんなどは、週1本の契約なら確実に週1本書かなければいけない。それも、高いクオリティのものを。

当たり前の話ではあるのだが、やはりプロの作家として飯を食っている人は凄い人たちなんだなぁと思う。私にはとても出来ない。

そうそう。プロについて書いていて思い出したのだが、専門学校時代の友人に『童貞のプロ』がいた。

話が面白くて明るくて、すごくモテる男の子だったのだが、「結婚するまでセックスはしない」と、頑なに童貞を守っていた。

こう書くと、とてもピュアで古風でプラトニックな人のように思えるのだが、一人暮らしの女の家に上がり込み、フェラや手コキは当然のようにさせる普通のエロガッパである。ただのマグロ疑惑も出ていた。

酷い時など、「挿れて…」とせがんできた彼女さんに「素股にしてくれへん?」と言い放ち、その瞬間殴られた上に振られたらしい。

こう書くと、ただのクズだわね。まあクズではあるんだけど、彼なりにプロの童貞を貫いていたわけで、どんなものであろうと、その道のプロというのは厳しい道なのだなと、改めて思った。私にはとても出来ない。

今、ふと思ったのだが、「素股にしてくれへん?」と言われて即座に意味を理解し、キレてプロ童貞を殴った当時の彼女さん。彼女もひょっとしたらプロだったのではないだろうか。

素人の女は「素股」と言われても「?」となるだけで、その意味など知らないだろう。言われて即殴れるはずがない。彼女もきっとプロのお風呂屋さんだったのだろう。

当時は全く気付かなかったが、大人になって振り返ってみると色んなものが見えてくる。青春時代の思い出は、なんとも甘酸っぱいものだ。

友人とは疎遠になってしまったが、無事結婚し、プロの道を引退出来たのだろうか。

今の時代は便利なもので、使わなくなって久しいFacebookを立ち上げ彼の名前を探すと、すぐに本人が見つかった。

十数年ぶりになるが、懐かしい気持ちで、連絡を取ってみよう。

「童貞、捨てた?」って。

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