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泣く女

自己肯定感とか自己効力感とか。

その辺りが異常に低い女が弊社におります。

名前は腐女子ちゃん。

彼女はとにかくすぐに泣く。

昨日もZoomでの全体ミーティング中に泣き始め、トータル2時間泣きっぱなし。

彼女に何をしてあげればよいのか、同僚のパワハラゴリラ(以下:パワゴリ)とずっと考えているのですが、良い策は見つからず、、、


腐女子ちゃんはとにかく自己評価が低い。自己肯定感ゼロ。

育ってきた環境の話を聞く限り、まあそうなるのもうなずける。

常に人の顔色を窺わなければならない幼少期を過ごしてきたそう。


マネジメントのセミナーや教材では、

『自己肯定感を上げる前に自己効力感を上げよう!』

とされている場合が多い。

でもこれは彼女には通用しない。


腐女子ちゃんは仕事の結果は出せている。売上を立て、お客様もご満足されている。リピート率も良い。

でも、パワゴリと自分を比べてしまうのだ。

「私じゃなくてパワゴリさんならもっとお客様にベストな提案が出来るはず」

「だったら、私なんていらないんじゃないか」

「私なんかが担当で、お客様に申し訳ない」

という具合に。


彼女の不安はきりがない。次から次へと不安を作り出し、自ら沼にハマりに行く。


本当は、働く以前にカウンセリングが必要なのかもしれない。

でも、それは私達が決めれることではなく、彼女自身が決める事。

なかなか難しい。


自分の不安を上手く言葉に出来ず、涙が止まらない腐女子ちゃん。自己嫌悪の涙かもしれない。

パワゴリが言葉をかけ続ける。

「腐女子ちゃんの笑顔は俺らの太陽なんだから!腐女子ちゃんが曇ってたら俺らも曇っちゃうよ!」

その言葉を掛けられてから、腐女子ちゃんが笑い出した。

でも、ミーティング後に「大丈夫?」と声を掛けたら、彼女は首を大きく横に振った。全然大丈夫じゃないみたい。


一体どうすればいいんだろう。


まずは不安や愚痴、とめどもなく溢れる泣き言を、黙っていつでも聞いてくれる、優しい彼氏でも出来れば安定するだろう。

でも、自分にだけ都合のいい男など、どこにもいない。

いたとして、腐女子ちゃんの重さにいつか潰されるだろう。


パワゴリは本当に良いことを言っていた。

「良いことも悪いことも、皆に平等にやってくる」

「それをどう捉えるか。考え方次第で生き方が変わる」

「劣っている事だけに目を向けていれば誰だって病んでしまう」

「優れているところ、素晴らしいことに目を向ければいいだけだ」


まっすぐに、自分を信じて、成長を続けてきた人の言葉。

今の腐女子ちゃんには受け入れることが出来ないであろう言葉。



私は彼女に何をしてあげられるのだろう。

ずっと考えているのだが、わからない。

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