孤独な独身中高年男性を救う会議に出席してきたオカマ
今日は地域の会議に出てきた。
一般企業で働くオカマちゃんは、田舎では特に希少な存在なのでLGBT当事者からの視点的なものを求められ、いろんな会議に招いていただく機会が増えた。めんどくさい、マジで。
めんどくさいが、私でも地域貢献できるならばと、出来るだけ参加するようにしている。
本日の議題は『中高年男性の孤独対策』である。
以前日記にも書いたのだが、どうやら孤独な独身中高年男性は早死してしまうらしい。女性は既婚独身あんま関係なく長生きするどころか、既婚子持ちの女性が最も幸福度が低く、独身女性が最も幸福度が高いそうだ。
ということは、独身中高年男性に女を作らせたところで、今度は女側に不幸な人間が増えてしまう。子どもを作ろうものなら更に不幸な女が増える。それでは幸せの総量は増えないので意味がない。
よって、おっさんの孤独はおっさん同士で癒すしかないのである。おっさん同士で孤独を癒す。オカマ界隈では珍しくもなんともない光景である。
「解決!勝った!第一部、完!」と思ったのだが、ここは公共の会議の場。
「LGBT当事者の視点から、何か良い意見はありませんか?」という問いかけに対し、
「まず、片方の男性がパンティーを履きます」
と答えようもんならその場で打ち首獄門である。
私には、とてもそんな勇気はない。まだ(社会的に)死にたくない。
「公民館等で開催されている、無料のお料理教室に通ってみるなんて、いかがでしょうか?」
日和った私はそう答えた。LGBTの視点皆無の返答である。
まあ日和ってはいるのだが、割といい線いってる気はした。実際女性陣からは「いいですね!」と大絶賛。
しかし、肝心の男性陣は乗り気でいらっしゃらない。そーゆーことじゃない的な反応である。そーゆー所だぞクソハゲどもが殺すぞ。
お料理教室に独身中高年男性が来て、
「独身で、友人もあまりいませんから、いい加減、料理ぐらい自分で出来るようにならないとなって…。カップ麺や弁当ばかりで、ははっ。いや、場違いですよね…すみません」
なんて言ってみ?キュンですよ貴方。
そのおっさんが包丁で指でも切ってみろよ?可愛すぎて死にそうやろが。カットバンやカットバン。カットバンもってこい。
「今日は私が野菜切りますから、貴方はそれを鍋に入れて、水いれて、火が通ったらルーを溶かしてください(※女神の微笑みで)。安全な切り方は今度ゆっくりやりましょう。そうですねぇ…今度の日曜…空いてます?」
ってなるのが分からんのかい!!!アホか!!クソハゲ!!死ね!!
と一人ずつ胸ぐらつかんで罵倒してやりたかったが、心の内とツイッターに吐き出すまでに留めておいた。私も37歳。立派な中年、大人なのである。
という感じで、有効な打開策もなにもなく、会議の前半が終了。
これでは埒があかん。そもそも、「独身中高年男性の孤独」というのは日本どころか世界で問題になっている事柄である。
そんな世界の一大事を、山口県などという秘境に取り残されたボンクラどもが雁首そろえて話し合ったところで良い解決策など生まれるはずがない。
という訳でインターネットに答えを求めてみた。
結果から言うと、良いものが見つかった。流石はインターネット。山口県とは頭のデキが違う。育ちが違う。
なんとnoteにとても良い記事があったのである。流石は我らがnoteだ。やっぱ上場企業は違うぜ!
この記事はお子さんがいらっしゃる既婚男性が書いているのだが、奥さん子どもがいらっしゃっても、それでも孤独を感じているとのこと。
「そうだよなぁ。孤独それ自体というよりは『孤独感』に人は病むんだよなぁ」と頷きながら記事を読む。
どうやらアメリカでは、孤独な中年男性を癒すための手段として「F3 Nation」というのが流行っているらしい。
「Fitness(フィットネス)」「Fellowship(友情、仲間)」「Faith(信仰)」の3つでF3。
その活動のプロモーションビデオがこちらである。
要は軍隊ごっこである。これが男性にとっては心地の良いコミュニティになるらしい。なるほど、なんかわかる気がする。確かに中高年男性が好きそうな世界観だ。
これなら低予算で出来そうだし、少なくともお料理教室よりは参加意欲も湧くだろう。これはいいものを見つけた。
という訳で会議の後半、早速この「F3Nation」を紹介してみた。「これはいいね!」と男性陣もノリノリである。
「解決!勝った!第二部、完!」と、今度こそ叫ぼうと思ったのだが問題発生。
「フィットネス、友情。これは分かるんですけど」
「信仰ってなんですか?」
信仰…
信仰かぁ…
日本人共通の信仰…
中高年男性が好みそうな信仰…
…天皇?
さっきのビデオを、脳内で日本バージョンに変換してみる。
日曜の早朝。運動公園の敷地内にたなびく日章旗。ゆうに50名を超える中高年男性たち。
始まる腕立て伏せ。ほふく前進。泥塗れになりながら手にする竹槍。「突けぇ!!」と教官の号令が響く。
疲労困憊。しかし誰一人欠けることなく、今日のトレーニングは終了。涙し抱き合う中高年男性たち。最後は整列、教官の掛け声に合わせ
「天皇陛下、バンザーーーーーーイ!!!」
うん。無理だな。
習近平と朝鮮中央テレビのババアがキレ散らかすのが目に浮かぶ。まだ片方のおっさんにパンティー履かせた方がええわ。
なんだろう。星条旗&キリスト教だと全然フィットネス感あるんだけどな。
日の丸&天皇陛下になった途端、大日本帝国を感じるのは何故だろう。敗戦国の悲哀というやつか。
なんかないですかね?
白い目で見られないで済むような、周りに恐怖を与えない感じの、日本人にしっくりくる「信仰」ってなんだろう?
仏教?諸行無常的な侘びさび?
「こんなのどうでしょう?」ってのがあれば、ぜひコメントください~。助けて~。
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