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良い 農地と人の腸

人間も自然の一部

前回 牛の胃袋と 良い 農地という 内容でブログを書きましたが、
今日は良い 農地と人の腸ということで考えていきたいと思います。

自然から人間が学ぶものはたくさんありますね。

良い 農地は微生物の多様性


つい最近 奇跡のりんご

奇跡のリンゴ 「絶対不可能」を覆した農家 木村秋則の記録 https://amzn.asia/d/atFYXws

を読みました。

青森県弘前市のりんご農家の木村さんが、 りんごを無農薬で栽培する悪戦苦闘と人生 模様が書かれている とても良い本でした。

この中で 木村さんのりんご畑には生物の多様性がある

というようなことが書かれていました。
本来 りんごは 農薬 ありきで 品種は 改良されているために 病気や虫に弱いそうです。
ですが 木村さんは無農薬のリンゴを作りました。

その成功には木村さんの思いと様々な生物の多様性 微生物の多様性があったわけです。


本来はそう簡単に生きれないはずのりんごが生物の多様性の中で生かされたということです。

これはりんごだけではなく自然栽培などの無農薬野菜にも同様なことが言えます。

農薬を使って虫を駆除するのではなく、多様性の中で野菜を育てていくわけです。


人間の腸

一方 人間の腸内には数兆個もの 微生物が住んでいると言われています。
この種類は1000種類を超えるとも言われています。

腸内フローラという話は聞いたことがあるかと思いますが、これも 腸内のバランスという話になりますね。 

これらの腸内細菌が消化を助けたり 免疫を高めたり 種類によっては ビタミンを作り出すようなものもあるそうです。

人間の腸内も多種多様な微生物の働きによってバランスを保って生かされているというわけです。


畑の微生物と腸内の微生物

では 現代の畑の微生物について考えてみましょう。

現代日本では慣行栽培が99%を締めています。
この生産方法のために 日本の食料は安定的に供給されるという 側面があります。

他方で栄養価の問題で言うと、微生物の多様性のある畑でとれた野菜の方が栄養価が高いというデータがあります。

60年ほど前の野菜の栄養価 調査と今の栄養価 調査の数字を比べてみると、人参のビタミンAは 1/6ほどになっていると言われています。

見た目ばかりで中身はスカスカになっているということですね。

そして スカスカで栄養価が少なく 甘味(糖質)の多い野菜ばかり食べて、『カロリーは 過剰摂取 でも 栄養失調ぎみの現代日本人が増えている」
という話を聞いたことがある人も多いと思います。

そして 極度の綺麗好きによる殺菌や 滅菌によって、微生物を体に取り入れることが減ってしまってますよね。

諸説ありますが結果的に赤ちゃんがなんでも口に物を運ぶのは体に微生物を取り入れ行為になっていると言われています。
(もちろん これだけではなく他にも色々な解釈があります)

現代人は腸活などと言って 乳酸菌などの微生物を取りたがりますが、腸内細菌のバランスがおかしくなっていることに気づき始めている人が増えているということかもしれないですね。

現在 腸内細菌とアレルギーの関係というものがしきりに研究されているのも頷ける話です。

ちなみに欧米では 便移植によって難病が回復したり アレルギーが治ったというような 報告が多数あるそうです。


まとめ

本来 日本食はかなりの発酵食品で支えられてきました。
味噌や醤油は私が子供の頃は取らない日はなかったように思います。

さらに 古くなれば漬物やそれに類似する発酵食品などを毎日食べていたと思います。

日本はもともと かなりの種類の発酵食品を食生活の中で取り入れてきた発酵食品の文化です。

そして 人糞を肥やしにして野菜を育てていました。

ですが 今人糞を肥やしにしようとすると、畑の微生物が死んでしまう そうです。

それは添加物だったり、抗生物質だったり、微生物を殺すものを現代の日本人がよく摂取しているということを表しています。

これだけ 便利な世の中を捨てることはできませんが、まずは腸内の環境に目を向け、そこから 畑の環境、自然環境に目を向けることができれば、翻って人間の腸内環境が整いもっと前向きな 素晴らしい人生が歩めるのではないかなと思いました。

本日もお付き合いいただきありがとうございました

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