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【前編】Life Quest~釜石で〇〇する人たちの多様な生き方〜第18歩目「ローカルディベロッパー」×神脇隼人さん

本記事は、岩手県釜石市で人生を探求し生き方を自分でつくることに挑戦し、様々な活動に取り組むゲストの生き方に迫っていくイベント型オンライン番組『Life Quest』の内容をnoteに転載しています。         
今回は、2021年3月1日に実施された第18歩目「ローカルディベロッパー」に取り組む神脇隼人さんをご紹介します。実際の放送については、こちらよりご覧ください。

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ゲストプロフィール:神脇隼人氏/千葉県出身1988年生まれ。
早稲田大学政治経済学部卒業後、不動産ディベロッパーの会社に勤め、営業・マーケティング・ブランディングの業務に従事。 より自分らしい働き方やくらし方を求めている中、営業稼働店舗が0となった釜石大観音仲見世通りに出会い、2018年合同会社sofoを設立。ローカルディベロッパーとして、空想を起点にしたまちづくりを行っている。シェアハウス兼民泊の立ち上げ、カフェ、シェアハウス2(予定)、WEBメディア、ゲストハウスサブリースなどを運営している。

わたしのローカルディベロッパー

神脇)今回、時系列で取り組みをお話していきたいと思います。まず、ローカルディベロッパーと題名をつけさせて頂きましたが、これはどういうことかということですが、地域の過去と未来を編んでいくこととしています。前職が不動産ディベロッパーで勤めておりました。それと同様のことかもしれませんが、どんなにきれいな建物やリノベーションをしたとしても、そこにヒトやコトやモノがないとただの不動産、箱であり空間なんです。なので、介在していくヒトやコトやモノをどうやって生み出していくかということになります。そして、私が取り組んでいる釜石大観音の仲見世通りという所は、0店舗の商店街になってしまったところです。それは言い直すとコンテンツ0で人も非常に少ない。0から1を生み出し続けなければならないんです。そしてヒトの滞在還流・そしてコトを生み出していく。その根っこにあるのは、これまでの歴史や文化、慣習、そこにある特別な思い、そしてその土地、日本を未来を思う空想だと考えています。

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ということで、実際に私が活動したことについてお話させて頂きます。

最初の半年

神脇)こちら釜石大観音仲見世通りというところです。この写真をみて分かるように、ザ・シャッター商店街というところになっています。昔はこんなにもこんなにもにぎわっていたところですが、やっぱりライフスタイルの変化によってこういったさびれた商店街になってしまいました。私が来た時には、商いをする店舗がない状態で0店舗の状態でした。中々衝撃的な商店街かなと思います。

【現在】

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【昔】

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そして、約5か月ぐらい釜石にいた時に、やったことが会社を設立したというところです。元々、釜石大観音仲見世リノベーションプロジェクトで活動されていた宮崎さん(第6回ゲスト)や堀越さんこの二人と共に、この地域を盛り上げていくため、もう一度活性化させていくため皿をつくっていこうということで合同会社sofoというエリアマネジメントの会社をつくりました。ここまでが半年間でやってきたところになります。

半年~2年目

ここからが怒涛のように活動していくわけになるんですが、クラウドファンディングを実施しました。この商店街の中で何を最初にやっていくか考えた時に商店街に来るきっかけになるカフェをつくっていきたいねというお話になりました。こうやってクラウドファンディングで資金調達を行い440万円442人程の方にご支援を頂きました。これはこの仲見世通りに思いがある方や我々の活動に思いをはせてくださった方々が動いてくださったからこそ、支援が目に見える形になったのかなと思います。実際に新聞などのメディアに取り上げて頂きました。

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また、これと並行してリノベーションプロジェクトが主催となって人々が集うような空間を作り上げたということになります。実際にカフェに関しては皆さんDIYだとか内装をきれいにしていったことでここに関わっている方は皆さんクラウドファンディングで出資してくださった方々やこれまで釜石に関わって下さった方々が手伝ってくれました。

sofo cafe

そして、できたのが、このsofocafeです。現在は、カフェの運営をやっています。

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ここではきれいにするだけではなく、飲食の提供をしているのですが、私自身カフェでの経験はあったのですが、食事の提供は初めてだったのでどんなレシピをつくろうか、どんな商品を出そうかとかなれないことばかりで、苦手なところだなと思いながらこれまで運営を続けています。もちろん飲食だけではなく、イベントの実施を行っていました。音楽のイベントだったり、コーヒーの講座をしたり、飲食だけではない形で皆さんの豊かさが創造できるようなイベントを提案をしています。

リノベーションスクール

カフェのオープンが2019年の7月になっているのですが、その3か月、4か月後にはリノベーションスクールというのを釜石市役所の方と一緒に開催させて頂きました。ほんとこの7月~11月まで慣れないことばかりで結構しんどかったのですが、その中でも30人程度の方がまとまって仲見世のことを考えて企画提案をするという機会がありました。実際ここでの機会が自分のアイディアになっていたりするので、非常に感慨深いリノベーションスクールでした。

インターン

そのリノベーションスクールが終わった後に大学生のインターンを合同会社ofoで受け入れました。これまででいうと会社がメインで動いてきた所を外部の大学生が主体で何かの企画をしてほしいなということで受け入れました。本当に来てくれた子達が素晴らしくて、仲見世お絵かき大作戦というのを企画してくれて100人以上の方が来てくれるようなイベントでした。このイベント自体は1回だけでなく、2回目も行いました。

それ以外にもメディアに取り上げてもらったこともあり、高校の先生や学生からお話を聞いてみたいということがあったので、一緒に仲見世の未来を考えるとかのワークショップをおこなったり、授業の一コマでお話をさせて頂く機会もありました。

それ以外にも釜石には岩手大学があるんですが、その学生の方がやりたいことがあるということで会場の場所として、提供したり、いろんなことをやっていました。

空き家活用

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釜石は賃貸が高いなとずっと高いなと思っていて、何かできないか考えた時にルームシェアと民泊を掛け合わせた賃料の負荷を下げることができないかということで空き家活用のモデルケースををつくるといったことも釜石市と行いました。

三年目

これは新型コロナが流行し始めた時にどういったことをやっていくのかということを考えておりました。実際は色んなことをしていたのですが、最初はホームページを整備しました。カフェ仲見世通りのHPを作成しておりました。新しい関係性をつくっていくということを考えまして、岩手大学との地域課題解決プログラムというものがあるんですが、そちらで釜メシ隊といったものを学生が提案してくれて場所の提案や、企画の壁打ちをしたりしておりました。

A SHARED

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そして、ここから不動産の話になるのですが、sofo cafeの隣の物件のプロジェクトを立ち上げています。こちらがA SHAREDというのですが、釜石の賃料の話があるので、シェアハウスやシェアライブラリーといったことを企画しています。ここに並べる本は全て寄贈のものでやっておりまして、今は1000冊ほどあると思います。実際にこの企画、実践している中で高校生にも手伝ってもらっております。貸出などのコミュニケーションも今後取れたらいいなと考えております。

空想ポスト

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そして、緩やかな関係性をつくっていくのを企画していて、もう少し広域な方々と交流できるのではないかと考え、空想ポストを考えました。空想から始まる皆様の物語などを取材して発信していくメディアをつくっております。これはweb上のメディアだけではなく、A SHAREDの物件の前にも空想ポストを置いていて、リアルのものとしてそこに手紙の投函なども企画していく予定です。

新事業

こういった形で関係性をつくっていくところ重視をしてた3年目なんですが、今力を入れているのは新しい事業についてです。カフェの中で、焙煎なども行っているんですが、ネットを通じてコーヒー豆自体を買っていただけたらいいなと思っております。また、私は東京にいる時にお酒飲んでいたのですが、釜石に来てからあんまりお酒を飲まなくなりました。車だとかもあり、ノンアルコールのクラフトビールが作れないかということを考えております。

わたしのローカルディベロッパーとは地域の過去と未来を編んでいくことでござます。これまでの釜石の歴史や文化慣習をしっかり理解しながら、未来を思う空想も積み上げていくということでこの地域の未来を考えていきたいと思っております。

戸塚)神脇さん、ありがとうございました!

ー後半は、神脇さん自身の人生について深ぼっていきます!

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