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【前編】Life Quest~釜石で〇〇する人たちの多様な生き方〜第17歩目「人と人をつなぐ場づくり」×東谷いずみさん

本記事は、岩手県釜石市で人生を探求し生き方を自分でつくることに挑戦し、様々な活動に取り組むゲストの生き方に迫っていくイベント型オンライン番組『Life Quest』の内容をnoteに転載しています。         
今回は、2021年2月15日に実施された第17歩目「人と人をつなぐ場づくり」に取り組む東谷いずみさんをご紹介します。実際の放送については、こちらよりご覧ください。

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ゲストプロフィール:東谷いずみ氏/94年生まれ岩手県大槌町出身。大学卒業後は宮城県石巻市で復興支援員として被災地支援に従事。2018年に釜石へ移住し、釜石ローカルベンチャー(起業型地域おこし協力隊)として着任。
「人と人がつながる場づくり」の手段としてゲストハウスを開業。屋号は自身の名字でもある「あずま家」。2018年9月からあずま家の前身となる「民泊あずま家」の運営を開始し、2019年9月からは旅館業の許可を取得し、本格的に宿運営を展開している。

わたしの「人と人とをつなぐ場づくり」

東谷)わたしの「人と人とをつなぐ場づくり」ということで、釜石で3年間やってきたことをお話させて頂きたいと思います。そもそもこの「人と人とをつなぐ場づくり」をやろうと思ったきっかけについて少しお話したいと思います。これは、東日本大震災の経験があります。私は当時、地元の大槌町で被災をしました。とても大変な中だったのですが、その時に出会ったボランティアの方や地域の方や家族などの色々なつながりに助けられたというのがあって、この「つながり」という言葉が自分の中の軸としてあります。この人と人とをつなぐ場づくりをしようと決めた時に、あるゲストハウスと出会って、手段としてゲストハウスを選びました。ここはコーナー2の所で詳しく話せたらと思います!

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釜石に移住してきたのが2018年の9月でした。最初は、トライアルとして民泊あずま家を始めました。当時、宿の運営のスキルや経験がない中でやってみようということで9月~3月の間、半年間行いました。実際に2年目からやって運営をしていこうということでしたが、その前にやらなければいけないことが多々ありました。保健所の申請や消防署の許可だったり、、、。その中で一番大変だったのがリノベーションになります。2019年の4月からセルフリノベーションを開始しました。壁や漆喰を塗ったり、2段ベッドをつくったりしました。

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実際に完成したものがこちらになります。左は、二段ベッドの女性用のドミトリーになりますが、同じようにして男性用のドミトリーも作りました。右は、共有スペースになりましてみんなで飲んだり、食べたりして交流するスペースになります。50人以上の人に手伝ってもらい、怒涛の5か月間でした。2019年9月にあずま家として再スタートをしました。

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よく「あずま家ってどんな人が泊まるの?」とよく聞かれるので、少しお答えしたいと思います。多くは20-30代の若い世代になりますが、旅人さんやビジネス層の人が泊まったり、学生さんたちも泊まってくれました。2018年から2020年で延べ900名が一時休業期間はありましたが、泊まってくれました。

ここでこういうお客さんがいましたということでピックアップしてお話しすると同じようにゲストハウスをしたいという方がいらっしゃいました。私もトライアルから本格的にあずま家を始めようとしていた時で、あずま家をどうするかみんなで考えるワークショップがあって、そこにも一緒に参加してくれて、ゲストハウスについて語り合いました。また、コロナの中で今は中々考えられないことですが、茶の間で鍋を囲んで10人以上が集まるということをしていました。泊まって下さった方と地域の方々が交流する場になっていました。

あずま家がどんな場所なのか改めて紹介させていただくと3つキャッチコピーがあります。

・ほっとくつろげる                         
・ふっとつながっている                       
・そっとふみだせる

ほっとくつろげるというのは、トライアルでやっていた時にゲストさんに「あずま家とはどういう場所ですか」というアンケートをとっていた時に、「家のような宿」「おばあちゃん家」「くつろぐ場所」などの声が多く、やっぱりそういう場所なんだというのを感じて、この言葉を入れました。

ふっとくつろげるというのは、強制してこの人とこの人をつなげようということはしたくなくて、知らない間に同じ空間で、同じ時間を過ごしている中でふっとつながっている瞬間があるのが嬉しいなと感じたのでこの言葉を入れたのと自分の軸であるつながりというのもここに入っています。

そっとふみだせるというのは同世代のゲストさんが来た時や何かチャレンジしたい思いがある人に対して、「私でもできたからできるよ」みたいなメッセージを伝える場でありたいと思ったからです。自分自身もきっかけとなったあずま家を始める時に一歩を踏み出したので、このふっとふみだせるという言葉を入れました。

この三つの言葉があずま家を表す言葉になります。こちらは検索していただくとHPにあるので、是非のぞいてみてください。→あずま家HP

ここまでが宿のお話ですが、ここからその他の取り組みをお話させて頂きます。

スナックあずま家

これは私がお酒が大好きなのと地元の人にも利用してほしいなと思って地元割で飲んだ後に泊まってもらえるようにしました。

岩手わかすフェス

東京で岩手好きな人たちが集まるイベントがあって、当時花巻のゲストハウスをやっていた方とコラボしたりと初めての方との交流だけではなく、岩手で出会った人との交流の場にもなりました。

えんむすびマルシェ

こちらはあずま家単体の取り組みではなく、あずま家がある釜石大観音仲見世通りの地域イベントになります。地域活動の一つとして自分も参加していていました。このイベントではあずま家の茶の間を託児スペースとして貸し出していました。

あずま家グッズ作成

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こちらは一年ほど前から広まり始めたコロナウイルスの影響で中々運営が思うようにいかなくなって、オンライン上でできることはなにか考えて、グッズ制作をすることにしました。なんで猫の手ぬぐいかというと、今あずま家に猫ちゃんがいて、仲見世通りの猫が多かったこともあり、一時期保護猫活動をしていました。更に、周辺に住んでいる人が猫を飼っている人が多いこともあって猫の手ぬぐいをつくったりしました。

この資料を作成している中で改めて誰と誰が繋がったんだろうというところを考えていたのですが、一つは、地域の人と釜石を訪れた人がつながる場。もう一つは地域の人同士もつながる場になっているじゃないかと思います。

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また、あずま家をきっかけにして「また来たい」「また会いたい」というようにつながっていっているんじゃないかと思います。当時から地域の窓口的な役割をしたいなと思っていて、さらにその役割を強めていきたいなと思っています。

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戸塚)東谷さん、ありがとうございました。

ー後半は、東谷さんの人生を深ぼっていきます!

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