母の好きな手料理と面影
母の好きな手料理ってなに?
と聞かれれば、それは何気ないサラダなのかもしれない。
サラダ以外をあげるなら、、、
ほくほく&サクサクのコロッケが好きだったな~。
正月のお雑煮が家族人気ナンバーワン?
と、もちろん思い浮かぶのだけど、日ごろから食卓に出ていたサラダがしっくりくる。
家族で食卓を囲むと、取り分けにはお決まりの手順があった。
山盛りのサラダを取り分けたあと、大きいボウルに入ったままのサラダは父の元へ。むしゃむしゃ食べていた父、マヨネーズ一択の人だったな。
食べたと思ったら「もっとないの!?」とねだっていたような。レタスをこんなに求めていた人は、後にも先にも見たことがない。
お肉メインの炒め物は、妹の餌食に。肉ばかり平らげては「バランスよく食べなよ~」と、私は野菜を多めに食べていた。だから野菜好きになったのか……?
サラダを作り続けていると、ときどき懐かしくなるのはこのせいだったのかもしれない。まったく違うシチュエーションのはずが、サラダに我が家の面影を感じる。
簡単なサラダが母の味ってどうなのよ、と思われては母に申し訳ない。母の名誉のために補足すると、、、
料理のレパートリーが多い
妙なクセはない
食べて安心する
わけで、まんべんなく好んで食べていたんだと思う。
・・・
実家に足を伸ばしたとき、お気に入りのケールやからし菜が手に入ったので私がサラダを作ることに。
下ごしらえをしていたら、葉っぱの上にたまごとトマトが無造作に盛り付けられていた。知らずのうちに、母との合作。
サラダ探求を続ける私にとって、盛り付けには悩みが尽きない。
この日だって「どういう盛り付けにしようか」悩んでいたはずが、目の前で唐突にできあがっていたサラダはいい感じで笑った。こういう素朴なのは、見た目もおいしい。
ベースの葉野菜はまだまだあったので、エンドレスお代わりしていたら
「こんなに食べるの!?」
と、やや引かれた。
たぶん、あなたの夫さんの血を継いでいます。笑
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