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5月の園だより~意外と律儀な子どもたち~

 今年は季節の移り変わりが早いようで、いつもならGW中に咲くモッコウバラがすでに終わりを迎えています。日中は、晴れると汗ばむような陽気で、どろんこ・水あそびにもってこいですね。新入園の仲間を迎えて、今年もやるぞと星組の前でどろんこあそびをはじめています。どろだんご作りや水を加えてトロトロのどろを作ったり、どんどん泥を積み上げて泥の大きな塊を作ったりとそれぞれの楽しみ方に合わせながら一緒にあそんでいます。あそぶ中で、新しく汲んできた水と、鍋に入れてあそんでいた水の温度の違いに気づいたり、水を加える事で泥の粘度が変わる事に驚いたり、滑らかな泥の感触を楽しんだりと子ども達は、素材のおもしろさを発見しながらあそび込んでいます。大人からしたら当たり前と思う事も、子ども達は新鮮な気持ちでその事象に出会い、先生あのねと目を輝かせながらこちらに語り掛けて来てくれます。私達もそういった子ども達の心の動きを感じ、共感しながら一緒に面白がっていきたいと思います。お家にどろのついた体操服を持ち帰る事がこれから増えていくかと思いますが、その汚れた体操服の裏側に子ども達の発見や驚き、楽しさといった充実したあそびがあるんだと思いながら洗ってあげて下さいね。
 さて新年度が始まるとよく見られるのが、子ども達の元クラス・元担任参りです。ちょっとこあら組行ってくると走っていったAちゃんは、部屋をのぞいて何を感じたのでしょうね。自分の知っている部屋と違う先生と子ども達の様子を見ながら変化を確認しているのかもしれませんし、変化した生活の中で落ち着く場所を求めて行ったのかもしれません。また担任からフリーになった職員に、これからはみんなの先生になったんだよねと確認にくる森組の姿もあったようです。昨年は別のクラスの担任だったので、子どもなりの遠慮があったのでしょうね。担任をはずれてみんなの先生になると元クラスも元々クラスの子ども達も遠慮なく関りにいけるようです。こちらは、関わっちゃいけないと伝えているわけではないのですが、子ども達なりに違いを感じて、遠慮する事があるみたいです。子どもだからと言ってなんでも自由でなく、彼らなりに生活の枠組みを理解してこうかな・こうしないといけないのかなと考える事もあるのでしょうね。もしかしたらそうした中で寂しさを感じている子もいるかもしれませんので、子ども達の気持ちを察しながらそんな事ないよと伝えていきたいと思います。4月も終え、GWに入ります。新年度のスタートは、環境の変化から緊張する事も多かったと思いますので、子ども達と楽しくゆったり休んで下さい。

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